2024年に相次いだ18件の闇バイト強盗 警察は匿流として対策

横浜市の住宅に押し入り金品を奪って、男性を死亡させた事件を指示したとして、警視庁などの合同捜査本部は6日、無職の男4人を強盗致死と住居侵入の疑いで再逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。18件相次いだ一連の強盗事件はどのような事件だったのか。 2024年夏以降、一戸建て住宅などが狙われる強盗事件は連日のように報道され、不審な人や車に関する110番通報や、防犯グッズの売り上げが急増した。10月には横浜市青葉区で後藤寛治さん(当時75)が暴行を受けて死亡する事件が発生するなど深刻さは日に日に増していった。 一連の事件の背景にあったのが、SNSで「ホワイト案件」「高収入」などとうたって、実行役らを募る闇バイトだった。事件ごとにメンバーは変わり、実行役を逮捕しても事件は相次いだ。 ■1都3県の被害者は22人、奪われた金品は2300万円 24年8月27日~11月3日に関東の1都3県で発生した闇バイトが絡む強盗事件は18件で、被害者は22人(死者1人含む)、奪われた金品は計約2300万円にのぼった。 実行役らと指示役とのやりとりには、一定の時間が経つとメッセージが削除される匿名性の高いアプリが使われ、指示役の摘発に向けた捜査は難航した。 事態が動いたのは25年12月。合同捜査本部は千葉県市川市の事件を実行役らに指示したとして、男4人を逮捕した。横浜市の事件でも指示をしていた疑いが強まったとして、4人の逮捕に踏み切った。残る16事件との関連も押収したスマートフォンの解析などから捜査を続ける。 ■逮捕者は55人 警察庁は「匿流情報分析室」を設置 警察庁などによると、18事件のこれまでの逮捕者は55人で、内訳は指示役4人のほか、実行役ら38人▽被害品の回収役ら12人▽闇バイトのリクルート役1人――。警察庁幹部は「『高額報酬』という文句につられて闇バイトに応募しても、受け取れないことが多く、指示役にとっては捨て駒にすぎない」と警告する。 一連の事件は「匿名・流動型犯罪グループ(匿流(トクリュウ))」によるものとして、対策強化が進んだ。警察庁は、闇バイトの応募者への保護を呼びかけたり、捜査員が偽の身分証を使う「仮装身分捜査」を導入したりした。匿流捜査の司令塔「匿流情報分析室」も設置した。

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