東京ドームで巨人戦観戦か 稲川会系の総長、建造物侵入容疑で逮捕

暴力団や暴力団関係者の入場が禁止されている東京ドーム(東京都文京区)でプロ野球の巨人戦を観戦したとして、警視庁は9日、指定暴力団稲川会の二次団体「習志野一家」総長の楠野伸雄容疑者(62)=千葉県船橋市=ら男4人を建造物侵入容疑で逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。4人のうち一部が容疑を否認しているという。 捜査関係者によると、4人の逮捕容疑は共謀して2025年9月10日午後5時10分ごろ~同7時5分ごろ、「暴力団及び暴力団関係者の当施設のご利用はお断り」などと掲示された東京ドームに侵入したというもの。午後6時開始の巨人対広島戦を、三塁側のシーズンシートで見ていたという。 試合開始前、ドーム関係者が入れ墨がある人物を入り口付近で発見し、防犯カメラで確認するなどした上で110番通報した。4人はドーム関係者から「暴力団ではないか」と指摘されると、午後7時過ぎに立ち去ったという。このシーズンシートは、千葉県内の産業廃棄物収集運搬業者名義で購入されていた。 ■12球団は暴力団排除条項 2023年には甲子園観戦の組員逮捕 読売巨人軍のウェブサイトなどによると、シーズンシートは、複数の試合で同じ指定席を専用席としてまとめて購入できるチケット。試合は巨人が4対3で広島に勝利し観客は4万1643人だった。 暴力団の野球観戦をめぐっては、兵庫県警が23年、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で阪神の試合を観戦したとして、大阪府内の複数の暴力団員を建造物侵入容疑で逮捕したケースがあった。 プロ野球の12球団などは、03年の「暴力団等排除宣言」に基づき「試合観戦契約約款」に、暴力団排除条項を盛り込んでいる。東京ドームシティのウェブサイトでも野球観戦時に「入場をお断りする方」として、「暴力団やこれに類する反社会的団体所属者及びこれらと密接な関係を有する者」を挙げていた。(三井新)

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