ショーパブの看板はダミー、入り口は防火扉 神奈川県警、過去最大の闇スロ摘発

神奈川県警生活保安課と伊勢佐木署などは、横浜市中区福富町仲通の「闇スロット店(闇スロ)」といわれるゲーム機賭博店を摘発。これまでに常習賭博容疑で、住所調査中、自称社長、大西剛容疑者(55)らを逮捕するとともに、スロット台など98台を押収した。福富町では昨年も「闇スロ」が摘発されており、同課では深く根付く賭場の根絶に向け、背後関係の全容解明に全力を注ぐ。 ■防犯カメラで顔を確認 大西容疑者が逮捕されたのは今月4日。逮捕容疑は、令和6年9月ごろから今年1月にかけ、福富町仲通の闇スロット店「Cats(キャッツ)」で、同店従業員の男(50)=常習賭博幇助(ほうじょ)罪で起訴=らと共謀。常習的に客らを相手にパチスロ機で賭博をしたとしている。同課によると、大西容疑者は容疑を認めている。 県内随一の歓楽街として知られる福富町。関係者によると、その一角にある5階建ての雑居ビルに県警捜査員らが家宅捜索のために踏み込んだのは1月13日午後3時過ぎだった。 「キャッツ アイ 90分 ¥5000 明朗会計」-。4階にはそんなショーパブの看板が掲示されていた。だがそれはダミーだった。その隣にある防火扉こそが、闇スロット店の入り口だった。ストライカーで広げた隙間に、油圧ドアブローカーを差し込んで扉を開けると、店内には従業員5人のほか、客13人がいたという。 約250平方メートルのフロアには実にスロット88台、パチンコ5台、バカラゲーム機3台、ブラックジャック1台が設置されていた。同課幹部が「これだけの台数を押収したのは県内では初めて」と驚く大規模なものだった。 同課によると、店が開業したのは令和6年9月7日頃。午後3時から翌朝の9時までが営業時間で、平均で一日80人弱、年間延べ2万8千人の客が出入りしていたとみられる。開業時に別の店の利用者にショートメールなどで知らせて顧客を獲得し、やがてその知人らへと広がっていったとみられる。 客が4階まで上がってくると、防火扉付近にある防犯カメラで担当者が顔を確認。すでに来たことがある者であれば扉を開けるが、なじみにならなければ一人では入店できない仕組みになっていた。

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