反町隆史、大森南朋、津田健次郎がトリプル主演を務めるドラマ「ラムネモンキー」(毎週水曜夜10:00-10:54、フジテレビ系/FOD・TVerにて配信)の第5話が2月11日に放送された。中学時代の教師失踪を追いながら、今の人生にも向き合う雄太(反町)たち。今回は、かつて部室代わりにしていたビデオ店の店主と会う展開で、人生の勝ち負けを説かれた。(以下、ネタバレを含みます) ■中学校の同級生3人が37年ぶりに再会し、青春を取り戻す 同ドラマは、「コンフィデンスマンJP」「リーガルハイ」などを手掛けた脚本家・古沢良太氏の最新作。 主人公となるのは、大手商社勤務の吉井雄太(反町)、映画監督の藤巻肇(大森)、理容師の菊原紀介(津田)という、見た目も性格もバラバラな3人組。中学時代、雄太は通称ユン、肇は通称チェン、紀介は通称キンポーと呼ばれ、映画研究部でカンフー映画の制作をしながら、熱い青春を過ごした同級生だ。 51歳となり、「こんなはずじゃなかった」と三者三様に人生に行き詰りを感じていた中、37年ぶりに再会。3人が通うカフェの店員・西野白馬(福本莉子)の協力も得て、かつての映画研究部顧問教師・マチルダ(木竜麻生)の謎の失踪事件を追いながら、もう一度“青春の輝き”を取り戻す様を描くヒューマンコメディーとなる。 ■マチルダ失踪の新たな鍵、レンタルビデオ店の店主を探すことに マチルダの失踪を追う雄太たちは、当時映画研究部の部室にしていたレンタルビデオ店「ビデオジュピター」の店主に前科があったという情報を得た。 贈賄の容疑で起訴され、公判を控えている雄太だが、同じ会社で専務取締役を務める兄・健人(松村雄基)に店主のことを聞いてみようとする。だが、「お前、まだくだらないことに熱を上げてるのか?人生の正念場だぞ。集中しろ」と言われてしまう。 公判の準備がある雄太を気遣い、肇と紀介が調べを進めることに。店主の名前が蛭田哲夫で、レンタルビデオ店は会社組織となっていて、社長だったことが分かる。それを白馬が働くカフェで雄太に報告しているところに鶴見巡査(濱尾ノリタカ)がやって来る。実は鶴見はカフェの常連で、白馬から3人に協力してほしいと頼まれていたのだ。 鶴見によると、蛭田の犯歴は「わいせつ物頒布罪」。当時、ビニ本、裏本などと呼ばれたアダルト雑誌を違法に制作・販売していたという。 雄太が思い出したのは、レンタルビデオ店で“秘密結社ジュピター”の集会をし、そこにマチルダが参加していた記憶。これまでと同じく、それは雄太の“妄想”でもあるのだが、その真相が明らかになる。 ■成功して海外で暮らす蛭田 鶴見のヒントをもとに、3人と白馬は、現在はタイで暮らす蛭田(生瀬勝久)が運営している「ジュピターの家」の日本支部を訪れた。 勝手に敷地に踏み入った4人は、突然、男たちに銃を突きつけられる。そして「総統閣下」と呼ばれた蛭田が現れた。本当に秘密結社か?というのでは案の定なくて、雄太たちの正体が分かると、蛭田は喜んで招き入れてくれた。 ジュピターの家には大勢の人が集っていたが、彼らは起業家や投資家たちで、いわば会員制のサロンとして月に一度、蛭田が投資などについて教えていたのだった。 そんな蛭田にマチルダのことを問いかけると、「いい女だったんだよ。色っぽくて、ちょっとアンニュイでさ」と思い出す。雄太たちがその先を促すと、おもむろに会員たちにレクチャーとして「ビデオジュピター」の興亡記を話し始めた。 エロ産業全盛期だった80年代で活路を見出し、逮捕されたあとは流行り始めていたレンタルショップに業態を変える。その読みは当たり、店をフランチャイズ化。雄太たちに会ったのはそのころで、雄太が“秘密結社”と妄想した集会は、事業への参加希望者への説明会。そして、女性客が鍵になるとして、マチルダに参加の協力を求めたのだった。 蛭田はバブルがはじける直前に大手からの買収の申し出を受け、財産を築き、その後はさまざまなビジネスに投資するように。タイ在住なのは「とっくに日本には見切りをつけて、今は東南アジア中心。あっちのほうはまだまだこれからだから」と語る。 ■雄太たちのために白馬が怒る! バブルを勝ち抜いた蛭田は、雄太たちを「君たちはロスジェネだもんな。失われた30年の犠牲者だ」と言う。ロスジェネとは、ロストジェネレーションのことで、バブル崩壊後の経済不況に直面してきた世代のことだ。 「賢く生きりゃ、勝ち抜くことはできるんだ」と蛭田。海外に目を向けることに消極的な紀介や肇を𠮟りつけ、雄太には「日本の法律はクソだ。だが抜け道はある」と離婚しても財産を取られない方法を教えると力説する。 そこで「あなたたちは何をしてたんですか?」と白馬が口を開いた。「上の世代が作った経済成長に乗っかって、自分だけ勝ち抜けて。30年、この国が苦しむのを見て笑ってたんですか?勝ち負けなんか関係なくないですか?みんな、つつましやかに生きてて、何が悪いんですか!あなたにユンさんたちを説教してほしくないです。あなたに教わりたいことなんて、ひとっつもないです!」。 さらに言葉を吐こうとする白馬を、雄太が「俺たちも同じだ」と止める。肇も「30年、政治の悪口を言うだけで何もしてこなかった」と言い、紀介も「耳が痛いよ」とつぶやいた。 だが雄太は自分が勝ち抜こうとしていたことを認めつつも、蛭田の話を聞いて「恥ずかしくなりました」と明かし、「一生懸命生きてる人を、バカにするな!愚かでも、不器用でも、まじめにひたむきに生きてる人が一番尊敬されるべきだと思います」と声を上げた。 そう思うようになったのはマチルダのことを追ううちに、彼女が掛けてくれた数々の言葉を思い出したからでもあった。 結局、蛭田はビジネスと同じで手を組もうとしたマチルダのことを徹底的に調べたところ、「近づいちゃいけない女だった」と手を引いたという。それ以上は話さない蛭田に、「教えてください」と迫る雄太たちだったが、蛭田は「自分に聞け!勝手に何もかも忘れやがって」と言った。 妄想が混在する雄太たちの記憶にどんな真相が隠れているのか、いよいよ核心に迫っていきそうだ。 今回は白馬や雄太の言葉が胸にツンときた。視聴者からも「蛭田に対してのなんとも言えない気に入らない感じ、白馬ちゃんが言語化してくれてよかったな」「白馬かっこいい」「白馬ちゃん、よく言った!」「今回は白馬ちゃんに拍手!」といった声が寄せられた。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部