マンガワンでの配信、停止します──2月27日現在、小学館の漫画配信サービス「マンガワン」で作品を配信する漫画家から、そんな宣言がX上で相次いで上がっている。マンガワン編集部は同日、連載していた漫画「常人仮面」について、原作者が未成年者への性加害の疑いで逮捕されていたにもかかわらず名義を変えて連載を始めていたことを明かし、謝罪。同作を配信停止としたが、これらの対応や声明を巡り、小学館に対し非難の声が上がっている。 漫画「ねこ、はじめました」を連載中の漫画家・環方このみ(@NekoHajimeta)さんは、自身のXアカウントで「マンガワンの『ねこ、はじめました』について、来週3月6日更新予定だったが、現在配信の停止を申し入れている」と発表。「私個人の感情に基づく個人的な判断」と続けた。 漫画「99%サキュバスちゃん」の作者である白石ユキ(@s_yuki329)さんも、2月28日に更新予定だった最新話の配信を中止にすると発表。他にも、水瀬藍(@namidausagi)さんや蜜樹みこ(@mitsuki_miko)さん、島袋ユミ(@yumiyummy320)さんなどもマンガワンでの作品の配信を取り下げる方針だと明かしている。 マンガワンのみにならず、漫画家のさかき(@sakakir)さんは「今後小学館との仕事を一切引き受けない」と宣言。「知らんうちに性犯罪者と協力関係になっててしかも犯罪が明るみに出たら自分の描いた漫画が処刑されて終わりになる感じ、本当に無理」と心境を吐露している。 マンガワンで作品を配信していない漫画家からも、今回の事態への意見が上がっている。漫画「金色のガッシュ!!2」を手掛ける雷句誠(@raikumakoto)さんはXアカウントで「マンガワンの事件。本当に残念です。本当に・・・気分が落ち込みますね」と投稿。少年サンデーで「パラショッパーズ」を連載中の福地翼(@fukuchi_tsubasa)さんは「被害に遭われた方ならびご家族、迷惑を被った作家さん達に寄り添った声明が出されることを願います」と訴えた。 マンガワン編集部は27日、「マンガワン」のアプリ上で、漫画「常人仮面」の配信停止に関する声明を発表。同作の原作者である一路一氏の起用判断と、確認体制に問題があったと説明し、謝罪した。一路一氏はかつて、「山本章一」の名義で「堕天作戦」を連載していたが2020年、逮捕・略式起訴され罰金刑を受けたためは連載中止に。その後マンガワン編集部は22年、名義を山本章一から一路一へと変えて、常人仮面の連載を始めていた。 一路一氏を巡っては「未成年者に性加害を加えて、1100万円の賠償命令が下りた」などの内容がSNSで拡散している。マンガワン編集部の声明ではこうした背景を説明しておらず、ネット上でも「説明不足」「再発防止の具体案がない」など、説明責任を果たすように言及する声が多く上がっている状況だ。