死刑判決を受けて「バンザイ!」と叫んだ23歳女性―たったひとりで国家と闘った金子文子を、没後100年で映画化した理由|浜野佐知監督✕菜葉菜・対談

金子文子という女性を知っているだろうか。1903年に生まれた無政府主義・虚無主義を主張した活動家だ。彼女はもともと無戸籍者として育ち、9歳のときに植民地だった朝鮮にひとりで送られ、祖母に引き取られたが凄絶な虐待を受けた。 16歳で内地に戻され、17歳でひとり上京、苦学しながらさまざまな政治思想や哲学を探求、ついには虚無主義にまで行き着く。そんなとき出会った朝鮮人の朴烈と「不逞社(ふていしゃ)」を組織、日本の帝国主義や植民地主義を批判する活動を開始する。だが、関東大震災の際に身柄を確保され、皇太子に爆弾を投げようとしたでっち上げの罪を着せられ、大逆罪で死刑判決を受ける。 映画『金子文子 何が私をこうさせたか』は、逮捕されたあとの121日間を、文子が何を考え、どう生きたのかを追った、浜野佐知監督渾身の作品である。その浜野監督と、文子を演じた菜葉菜さんに話を聞いた。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする