阪大院教授、再逮捕へ 公金を不正流用容疑 大阪府警

阪大院教授、再逮捕へ 公金を不正流用容疑 大阪府警
産経新聞 2016/12/6(火) 14:53配信

 大阪大の耐震技術研究をめぐる汚職事件で、収賄容疑で逮捕された阪大大学院工学研究科教授、倉本洋容疑者(57)が、大学側に無断で実施した贈賄側2社との共同研究に充てるため、大学から別の名目で支給された公的な研究費約1千万円を不正に流用した疑いが強まったとして、大阪府警が6日午後に背任容疑で倉本容疑者を再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で分かった。

 捜査関係者によると、倉本容疑者は平成25〜28年度、東京都内の中堅ゼネコン「東亜建設工業」「飛島建設」の2社と耐震技術に関する共同研究を大学側に無断で実施。この間、阪大から別の研究費名目で支給された資金約1千万円を無断研究に不正流用し、大学側に損害を与えた疑いが持たれている。

 阪大では、教授が民間企業と共同研究を行う場合、大学の承認を得た上で、研究費用は企業側が負担し、事前に大学の口座に入金するよう規定している。倉本容疑者は、23年度から2社と阪大の共同研究を実施していたが、25年度からは大学の承認を得ずに共同研究を継続。研究費用は倉本容疑者の妻が代表を務める「CES構造研究所」(愛知県豊橋市)の口座と、同容疑者の個人口座に振り込ませていたという。

 府警は、倉本容疑者が26〜27年度の共同研究で、大学の最先端設備を使用して得たデータなどを提供する見返りに、2社側から「指導料」などの名目で計約210万円の賄賂を受け取ったとして、11月15日に収賄容疑で逮捕。不正な資金の流れについて全容解明を進めていた。

 大阪地検は6日、倉本容疑者を収賄罪で、2社の担当者を贈賄罪で起訴した。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする