無罪判決の母親(29)保釈請求8回退けられ約3年半勾留 「面会室でたくさん子供と泣いた 時間戻ってこない」【生後11か月の女児死亡事件】

8年前、福岡県川崎町で生後11か月の長女が頭に強い衝撃を受け、死亡した事件の裁判員裁判。 福岡地裁は母親に対して無罪を言い渡しました。無罪となった母親は3年半にわたって拘置所に勾留され、家に残された第2子とは触れ合うことも許されませんでした。 ■法廷に涙と嗚咽 3日の裁判で無罪の判決を受けたのは、福岡県糸田町に住む無職・松本亜里沙さんです。 福岡地裁 鈴嶋晋一裁判長 「被告人は無罪」 判決が言い渡されると松本さんは涙を流し、傍聴席の家族が嗚咽する声も法廷に響きました。 ■長女に対する傷害致死罪に問われていた 松本さんは8年前、当時の川崎町の自宅で生後11か月の長女、笑乃(えの)ちゃんに何らかの暴行を加え、死亡させたとして傷害致死の罪に問われていました。 ■これまでの裁判 弁護側は無罪主張「てんかん発作による事故の可能性」 これまでの裁判で検察側は、笑乃ちゃんのけがが暴行によるものとして懲役8年を求刑。 対する弁護側は「持病のてんかんの発作が原因で抱っこしていた笑乃ちゃんを落とした可能性がある」と無罪を主張していました。 ■無罪判決「間違いなく被告人が故意の暴行を加えたと言うことはできない」 3日の判決で裁判長は 福岡地裁 鈴嶋晋一裁判長 「てんかんの発作が起きて、落下や転倒をしても不自然とは言えない」「間違いなく被告人が故意の暴行を加えたと言うことはできない」 このように述べ、松本さんに無罪を言い渡しました。 また、最後には― 福岡地裁 鈴嶋晋一裁判長 「あなたの動作で笑乃さんが亡くなった事はあなたが一番わかってると思います。そのことを忘れないでください」 判決の言い渡し後、松本さんが報道陣の取材に応じました。 ■「家族や友人の支え一人では何回心が折れたか分からない」判決後、母親がコメント 無罪判決 松本亜里沙さん 「家族みんなも信じて待ってくれていましたし第2子も待っていたので、素直に今はほっとしているとしか言えません。信じてくれていた家族とか友人とかそういった周りの人たちの支えでここまでこれているので、私一人では多分もう心は何回折れたかは分からないですし、もう諦めようかなっていう考えもたくさんあったので。でもやっぱり『家族がみんな待っているから最後まで頑張ろう』っていう風に声をかけてくれていたので、ただそれだけを信じてすごしてきました。(裁判長の判決後のコメントについては)それはもう自分が一番分かっているので、それをずっと考えながら生活をしていたので、この気持ちとかは絶対に死ぬまで反省し続けるつもりですし、後悔はずっとしているので、これから先しっかり自分の病気と向き合って示していくしかないのかなと思っています」

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