捜査で訪れた部屋から現金約1000万円を持ち去ったとして、大阪府警は4日、南堺署刑事課の警部補、後藤伸容疑者(52)=大阪府交野市=を占有離脱物横領の疑いで逮捕した。「魔が差してしまった」と容疑を認めている。 逮捕容疑は2日、堺市南区にある集合住宅の一室から現金1011万円を持ち去ったとしている。この部屋には70代の男性が1人で暮らしていた。2日に男性が亡くなっているのが見つかり、後藤容疑者が部下と一緒に状況確認に訪れていたという。男性の死亡に事件性はないとみられる。 府警監察室によると、容疑者を巡っては2025年6月に「変死の現場から現金を盗んでいる」との情報提供があり、府警が捜査を進めている最中だった。 南区の男性宅の捜査を終えた直後に事情を聴いたところ現金を持ち去ったことを認め、3日に職場の机から1011万円が見つかった。府警は容疑者が同様の行為を繰り返していた可能性があるとみて、詳しく調べる。 國井栄次・監察室長は「警察官としてあるまじき行為で言語道断。捜査結果を踏まえて厳正に対処する」とのコメントを出した。【露木陽介】