「防犯意識の低さ知らしめたくて」不正プログラム仕込んだ疑い、逮捕

勤務先のモニターに偽の「ランサムウェア」(身代金ウイルス)の警告画面を表示させ、業務を妨害したなどとして、大阪府警は5日、滋賀県長浜市の無職、中嶋賢宜容疑者(38)を偽計業務妨害と不正指令電磁的記録作成・供用などの疑いで逮捕したと発表した。 中嶋容疑者は「社員のセキュリティー意識の低さを知らしめたかった」「社長への不満と復讐(ふくしゅう)心からやった」と話し、容疑を認めているという。 サイバー犯罪捜査課によると、逮捕容疑は、大阪市内のIT関連企業に勤めていた昨年8月、社内にあるサーバーのモニター画面にランサムウェアの警告画面を装ったメッセージを表示させたり、サーバーをシャットダウンさせるプログラムを起動させたりして、業務を妨害したというもの。 「警告画面」に表示されたのは「あなたの大切なファイルが暗号化されました」などの英文。 過去に日本を含む世界中で被害が出た実在のランサムウェア「WannaCry(ワナクライ)」に感染したと誤信させる内容だったという。 中嶋容疑者は当時、この企業の社員でコンピューターシステムの管理などの業務を担当していたという。 府警は、別社員のIDとパスワードを使って社内システムに入り、不正にプログラムを組み込んでいたとみている。 この企業は、サーバーの調査などを余儀なくされ、少なくとも2千万円の被害が生じたという。 中嶋容疑者はすでに退職しているという。(小島弘之)

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