性加害作者を「別名義」で隠した小学館「マンガワン」の判断… “中居騒動”と重なる「才能至上主義」の構図

小学館の漫画アプリ「マンガワン」をめぐる騒動がいまだ収まらない。 同アプリで連載していた「常人仮面」の原作者、一路一氏が、児童買春・ポルノ禁止法違反の罪で逮捕・略式起訴された過去を持つ「堕天作戦」の作者、山本章一氏と同一人物であることが発覚。小学館の編集者はその事実を知っていながら、さらに被害女性との交渉に関与していたことも明らかになった。 「3月5日発売の『週刊文春』では、山本氏から3年間にわたり性的虐待を受けたと訴える被害女性の証言を掲載しました。2020年の逮捕を受けて『堕天作戦』は休載となっていましたが、文春によると、連載再開に向けて21年に山本氏やマンガワン担当編集者らが加わったLINEグループで示談交渉が行われたことを伝え、法務部も情報を共有していたとする“会社ぐるみの隠蔽”の可能性を指摘しています。また被害女性に対し、担当編集者が『示談金150万円』や『口外禁止』などの条件を提示して解決を図っていたと報じています」(スポーツ紙記者) これに対し、小学館側は4日に声明を出し、「和解協議について会社ぐるみで関与したとの認識はない」「別名義での連載再開は今年2月25日に編集部より報告があり、会社として初めて確認した」と反論。双方の主張は対立している。 しかし小学館は3月2日、漫画「アクタージュ act-age」の原作者で、20年に強制わいせつ容疑で有罪判決を受けたマツキタツヤ氏も「八ツ波樹」という別名義で起用していたことを発表。マツキ氏は25年8月から「星霜の心理士」の原作を担当している。小学館によれば、24年に編集者がSNSで接触し、当時の編集長の許可のもと対面し、マツキ氏が心理士との面談を重ね更生がなされていると評価されたことなどから、「社会復帰を目指すことは否定すべきではない」と判断したという。 この構図は、フジテレビの中居正広氏を巡る一連の騒動と一部重なる部分がある。中居氏のケースでは、同氏の圧倒的な実績と「スター性」を優先し、結果的にフジテレビはその地位を守ろうとした。あるサブカルライターは両者について「売り上げや視聴率といった数字を稼げる才能であれば、その人間性は二の次だという“才能至上主義”が共通しているのでは」と指摘する。

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