特殊詐欺 被害防止へ 一句読む 警察官がコンテスト

<防止策 家族と交わす (愛)言葉>-。多発する特殊詐欺被害を防ごうと警察官が頭をひねった川柳の数々。三田署は被害防止のヒントとなるキーワードを盛り込んだ川柳を署のホームページ(HP)上で公開している。作品は署内でコンクールを企画し署員から募った。管内では令和7年1年間に認知された特殊詐欺被害の件数と被害額が過去最多となっており、市民への啓発に結びつける狙いだ。 同署によると、管内での7年の特殊詐欺は、被害件数が52件(前年比25件増)、被害額が計約2億800万円(同約7500万円増)に上り、いずれも過去最多を更新した。 こうした状況を受け、同署生活安全課が刑事課や交通課など他部門の署員にも防犯指導に生かしてもらおうと川柳コンクールを企画。昨年12月に実施したところ、全署員の4分の3にあたる約90人が参加した。 集まった作品の中から同署幹部らが最優秀賞2作品と優秀賞2作品の計4作品を選出。最優秀賞には<投資額 みるみる増える 偽アプリ>が選ばれた。<逮捕する LINE電話は すべて詐欺!>を作って優秀賞に輝いた刑事課の米山裕介警部補(44)は特殊詐欺事件を担当しており、「被害を止めたい気持ちが強かった」と作品に込めた思いを語った。 HP上で4月末まで2週間ごとに更新。<簡単に 金は増えない 現実は><落ち着いて 儲(もう)け話は 基本噓><あなただけ そんな話が あるわけない>-など、現実的なオリジナル川柳が並ぶ。 HPのほか、市役所や商業施設などのトイレでも掲示する予定。コンクールを企画した春田浩二生活安全課長は「特殊詐欺だと少しでも疑問に思ったら警察へ相談してください」と市民に呼び掛ける。南澤英志署長は「特殊詐欺防止の周知が進まない中、何かの気づきにつながれば」と話している。

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