ロイター通信は13日、路上芸術家バンクシーの正体を特定したとする特別リポートを配信した。過去に英タブロイド紙で報じられていた通り、現在は50代の英国人男性という。特定の手がかりは、四半世紀前の捜査資料だった。 バンクシーは型にスプレーを吹き付ける「ステンシル」という手法で知られる。紛争地を含め世界各地に突然現れ、反戦や反権力といったメッセージ性の高い作品を残してきた。だが、壁など公共物に描くグラフィティは器物損壊罪にあたるおそれもあり、匿名性がバンクシーの重要な要素になってきた。 ロイターは今回、バンクシーが有名になる前の2000年9月、広告看板に落書きをしたとしてニューヨーク市警に逮捕された際の捜査書類を入手。バンクシーの本名は「ロビン・ガニンガム(Robin Gunningham)」で、手書きで署名した供述書も含まれていたという。 バンクシーの正体をめぐってはこれまで、数少ない本人インタビューなどを通じ、英南西部ブリストル出身の白人男性であること、同郷のバンド「マッシヴ・アタック」のメンバーである3D(本名はロバート・デル・ナジャ)と交流があること、本人がファーストネームを「ロビー」と名乗っていたことが明らかになっていた。 また、08年には英紙メール・オン・サンデーが「1973年7月生まれのロビン・ガニンガム」と報道しており、今回のロイター報道は当時の記事を補強するものとなった。