元顧問、暴行で略式起訴 桜川の剣道部 生徒床に打ち付け 下館区検 茨城

茨城県桜川市の義務教育学校で剣道部の練習中に男子生徒にけがを負わせたとして傷害容疑で逮捕され、2025年11月に処分保留で釈放されていた元顧問の男性教諭(37)について、下館区検は31日、暴行の罪に切り替えて下館簡裁に略式起訴した。罪名切り替えの理由について、水戸地検は「証拠に基づいて判断した」としている。略式起訴を受け、県教育委員会は「対応は今後検討していく」とした。 起訴状などによると、男性教諭は23年10月19日午後4時半ごろから同5時ごろまでの間、市内の学校道場で、部員の男子生徒=当時中学1年=に対し、複数回にわたり持っていた竹刀を体に押し当てるなどして転倒させ、頭部や背中などを床に打ち付けさせたほか、道場の壁に体を押し付けたり、小手(防具)を装着した手でうつ伏せに倒れた男子生徒を床に押し付けたりするなどの暴行を加えたとされる。 教諭は、男子生徒を突き飛ばして頭痛やめまいなどが起こる「脳脊髄液漏出症」などの重傷を負わせたとして、25年10月28日に傷害容疑で逮捕され、同11月17日に処分保留で釈放された。当初、県警の調べに「指導の一環だった」などと供述していた。 事件直後に県教委は市側から報告を受けて事案を把握し、調査の結果、懲戒処分には当たらないと判断した。このため市教委は24年9月、県教委の助言を踏まえ、教諭を文書による訓告としていた。 市教委や県警によると、教諭は当時、男子生徒と1対1で行う「掛かり稽古」を行っていた。当日はほかの部員も練習に参加していたが、被害生徒との1対1の稽古のみ、異例の長さに及んだ。男子生徒は事件後、ほとんど登校できない状態となったという。 市教委の稲川善成教育長は「今後は二度とこのような不祥事が起こらないよう、生徒並びに保護者、市民の信頼回復に向けて教育委員会一丸となって全力を尽くしてまいります」とのコメントを出した。

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