フィリピンで服役していた韓国人の男が9年ぶりに“帰国”した。 男は半生を映画化されるなどした“麻薬王”と称され、獄中から月に33億円規模の麻薬を密輸するなどしていたとみられている。 ◆韓国に移送された“麻薬王” 韓国・仁川空港で3月25日、多くの報道陣が待ち受ける中、警察関係者に囲まれて男が現れた。 「東南アジア3大麻薬王の1人」などと呼ばれ、半生が映画化もされた韓国人、パク・ワンヨル受刑者だ。 記者は麻薬供給をどこから受けたかや、密輸を指示したかなど問いかけたが、パク受刑者は沈黙を続けた。 パク受刑者の9年ぶりの帰国に、韓国では大きな関心が寄せられている。 ◆フィリピンの獄中から指示 パク受刑者は2016年にフィリピンで逮捕された。 大規模な詐欺に関わり、フィリピンに逃亡してきた3人の韓国人を殺害したとして、現地警察に逮捕された。 そのパク受刑者が2019年頃から手を染めたとみられているのが、麻薬の流通だ。 フィリピンの刑務所での服役中も、持ち込み可能なスマートフォンを使って仲間に指示を出し、韓国で麻薬の流通を拡大させたとみられている。 ◆月に最大33億円規模の麻薬を密輸・流通か パク受刑者が実際に麻薬取引を行った際のスマホ画面が残っている。 パク受刑者は、「どんな種類の麻薬があるのか?」との問いかけに、「世の中に存在する麻薬はすべてある」と返信していた。 一部の韓国メディアによると、パク受刑者は末端価格で最大月額33億円規模の麻薬を韓国国内に密輸し、流通させた疑いがもたれている。 空港で待ち受けた記者たちは国内への麻薬販売容疑についてや刑務所内でテレグラムをどう活用したかなどを矢継ぎ早に問いかけたが、パク受刑者は無言を貫いた。 麻薬の密輸・流通で得た巨額の資金を武器に、フィリピンの刑務所で“自由な獄中生活”をしていたとみられているパク受刑者。 韓国到着後に行われた薬物検査では、陽性反応が出ていた。 これについて「出国前の収監先で麻薬を使用していた」などと話しているという。 (「イット!」 3月31日放送より)