波瑠と麻生久美子がW主演を務めるドラマ「月夜行路 -答えは名作の中に-」(毎週水曜夜10:00-10:54、日本テレビ系/Huluにて配信)の第2話が、4月15日に放送された。本格的に始まった涼子(麻生)の元恋人探し。またもや事件に遭遇してルナ(波瑠)が推理力を発揮しつつ、涼子と元恋人の過去にも文学が絡んでいたことが明らかになった。(以下、ネタバレを含みます) ■バーのママ×専業主婦の異色バディによるミステリー 本作は、ミステリー作家・秋吉理香子氏の同名小説が原作の“痛快文学ロードミステリー”。 波瑠が演じるのは、重度の文学オタクである銀座のバー「マーキームーン」のママ・野宮ルナ。麻生は、仕事漬けの夫と反抗期の子どもにないがしろにされる主婦・沢辻涼子に扮(ふん)する。ひょんなことから出会った2人は、涼子の元恋人探しの旅に出て、そこで思いがけず事件に巻き込まれていく。 出演はほかに、涼子の学生時代の恋人・カズト役を作間龍斗(ACEes)、涼子の夫・菊雄役を田中直樹、ルナの同級生で大阪府警の刑事・田村徹矢役を(柳俊太郎)、田村の相棒・小湊弘樹役を渋川清彦が務める。 ■涼子はルナとともに元恋人探しを始める 涼子の人生を取り戻す鍵を握るカズト探し。途方に暮れる涼子に対し、ルナはカズト探しの“切り札”が図書館にあると断言。フランスの作家パトリック・モディアノの「あなたがこの辺りで迷わないように」で登場する拾ったアドレス帳を基に人を探すエピソードをヒントに、古い電話帳を活用するというのだ。 手掛かりは「大阪在住」「親の事業を継承」「苗字は佐藤」というわずかな情報のみ。そこから該当した30軒を訪ねていくことに。 さっそく向かったのは、道修町(どしょうまち)。文学の聖地巡りも目的となっているルナにとって、谷崎潤一郎の名作「春琴抄」の舞台としてもなじみがある場所だ。そして、ルナが立てた聞き込みの作戦は、商品を買って懐に入っていくというものだった。 高額なものを次々と爆買いするルナを心配する涼子。しかしルナは「お店に必要なものを購入しているだけです。涼子さんのためではないので、お気になさらず」と告げる。 そして、6軒目となる呉服店「佐藤商会」へ向かった。 ■呉服店で起きていた事件、ルナの推理が光る ルナと涼子が訪れると、白杖を持った店主・頼子(久本雅美)に「一見さんはお断り」と冷たく追い返されてしまう。 その後、うどん店で偶然会った田村と小湊が追っている強盗殺人事件、カズト探しの7軒目で訪れた骨とう品店で聞いた空き巣に盾が盗まれたことや頼子のこと、そして涼子が頼子の店を訪れたときに気付いた孫らしき男性店員が香りをまとっていたこと。それらの情報と、盲目になったヒロインと彼女を愛する男性の物語である「春琴抄」が結びつき、ルナは頼子の言葉が自分たちを守るためのものであったことに気付いた。 田村たちを呼び寄せつつ、店に向かったルナたち。実は、孫を装っていた人物は老人を狙う強盗犯で、頼子はとっさに目が見えないふりをして孫として対応しているところに、ルナたちが来たのだった。田村たちによって犯人は逮捕された。 ■太宰治が書いた名言を涼子に語っていたカズト そんな中、涼子とカズトの過去が明かされた。大学生のときに涼子が住んでいたアパートが火事になり、カズトが飛び込んできて助けてくれた。しかしカズトはけがをしてしまい、翌日受けるはずだった大学院の入試に行くことができなかった。自分のせいだと泣く涼子にカズトは「愛することは命がけだよ。甘いとは思わない」と言ってくれたという。 その言葉が太宰治の「雌に就いて」の一節だとすぐに気付いたルナ。カズトも文学好きで、特に太宰作品を愛読していたのだ。 その話には続きがあった。火事から2カ月後、突然別れ話をされた涼子。カズトは別の女性と結婚し、実家の仕事を継ぐ決意をしたのだ。 「もう君への愛情はなくなったんだ」。そのときは許せなかったが、一方でどうしても信じられない涼子。この日、さまざまな店を回りながら気付いたのは、カズトに会いたいという気持ち。そのためにあらためてルナに協力を願った。 事件解決だけでなく、涼子の過去も名作に彩られていた。そんな涼子のことを、ルナは密かに「姫」と呼び、「ダーリン」に報告しているのも気になるところ。SNSには「ダーリンが鍵になりそう」「ダーリン怪しい」「ダーリンがカズトってことある?」などの声が上がった。 ※柳俊太郎の柳は、「木」偏に「夘」が正式表記 ◆文=ザテレビジョンドラマ部