東京・赤坂のIT関連会社の事務所から遺体を運び出したとして、警視庁捜査1課は17日、死体遺棄容疑で、「Linuxジャパン」社長の水口克也容疑者(49)=東京都港区西麻布=を逮捕した。 捜査関係者への取材で分かった。遺体は見つかっていないが、同社の50代の男性役員が昨年9月から行方不明となっており、同課はこの役員の可能性があるとみて、詳しい経緯や遺棄場所を調べている。 捜査関係者によると、逮捕容疑は昨年10月5~6日ごろ、港区赤坂の事務所にあった男性の遺体を運び出し、遺棄した疑い。 役員を巡っては昨年10月10日、「連絡がつかない」との相談が知人女性から同庁麻布署に寄せられた。 同署が港区六本木にある役員の自宅マンション付近の防犯カメラを調べたところ、約2週間前の同9月28日に軽装で自転車に乗り、一人で外出したことが確認された。室内に荒らされた形跡はなく、多額の現金も残されており、明らかに事件性をうかがわせる状況は確認されなかったという。 今年2月、知人女性から再び相談があり、本格的に捜査を開始。役員は行方不明となった翌月以降の予定を入れており、自ら失踪したり自殺したりする理由は見当たらず、生活費など金の動きもなかったことなどから、事件に巻き込まれた疑いが浮上した。 同課が関係先を現場検証したところ、事務所内の複数箇所から役員の血痕を発見。一方で遺体は見つからず、同課は同容疑者が運び出したとみて、複数回にわたり任意で事情を聴いていたが、否認していたという。