黒のジャケットにパンツスーツで出廷した女。これまでの裁判で店長が好きだったと話した女が最後に語った言葉は…。 ■管理売春 21歳女に求刑 田野和彩被告(21) 「肉体的、精神的につらい思いをさせてしまい、申し訳なく思っています」 女が口にしたのは反省の言葉。裁判は21日午後に結審しました。 東京・池袋のガールズバーでマネージャーとして働いていた田野和彩被告。交際相手だった店長の鈴木麻央耶被告(当時39)とともに、20代の女性従業員に新宿区大久保公園の周辺で売春をさせた罪に問われています。 2人が管理売春の疑いで逮捕されたのは去年10月のこと。 被害女性に暴行を加え、ガールズバーでの労働を強制したほか、店のバックヤードで寝泊まりをさせたり、カード型のGPSを持たせ行動を監視したりしていたそうです。被害女性は去年4月からのおよそ3カ月間で延べ400人と売春し、600万円ほど売り上げていました。 被害女性(20代) 「身も心もボロボロで、逃げるという発想すら浮かびませんでした」 初公判で起訴内容を認めていた田野被告。管理売春を主導していたのは鈴木被告とみられますが…。 田野被告 「善悪の区別がつかなかった。流されていた」 なぜ、鈴木被告に流されたのでしょうか。 弁護側 「店長の暴行を止めたことはありますか?」 田野被告 「ないです」 弁護側 「なぜですか?」 田野被告 「私も店長から、たたいたり暴力を受けたことがあって、怒った時の店長は何も言うことを聞いてくれない感じだったからです」 弁護側 「被害女性をかわいそうだと思ったりしませんでしたか?」 田野被告 「ありました。声を掛けたこともありますが、十分に助けることはできませんでした」 裁判官 「どうして?」 田野被告 「店長のことが好きだった。夜の世界ではあり得ることなのかなと思った」 そして迎えた21日の裁判。黒のパンツスーツを着て出廷した田野被告に対し、検察側は…。 検察側 「被告は被害女性の行動を監視していた。これにより被害女性は売春行為をせざるを得なくなったのであり、被告の犯行は悪質と言える。被告は鈴木被告の従属的な立場ではあったものの、犯罪の成立に十分寄与しているのであって、強く非難されるべき」 懲役1年6カ月、罰金30万円、追徴金20万円を求刑しました。 一方の弁護側、田野被告は鈴木被告に逆らうことができず、今は事件の重大性を理解し深く反省しているなどとして、執行猶予付きの判決が相当だと主張しています。 最後に裁判官に発言を促された田野被告は…。 田野被告 「被害女性には肉体的、精神的につらい思いをさせてしまい、申し訳なく思っています。支えてくれた両親にも迷惑を掛け、周りの方々にも迷惑を掛けました。二度とこのようなことはしません。本当に申し訳ありませんでした」 しっかりとした口調でこう話し、頭を下げました。 果たして司法の判断は…。判決は来月25日に言い渡される予定です。