【ワシントン=本間英士】ブランチ米司法長官代行は27日、トランプ大統領が参加した25日の夕食会の発砲事件で逮捕されたコール・トーマス・アレン容疑者(31)が、トランプ氏への殺人未遂や犯罪目的での銃器使用など3つの容疑で訴追されたと発表した。容疑者は27日、訴追手続きのため首都ワシントンの連邦地裁に初出廷し、認否については言及しなかった。捜査当局が動機の解明を進めている。 首都ワシントンの連邦地検トップのピロ連邦検事は記者会見で、容疑者が夕食会場のあるワシントンのホテルの部屋を4月上旬に24~26日の日程で予約するなど、事前に犯行の準備をしていたと指摘した。米主要メディアによると、容疑者は事件直前、自身を「友好的な連邦暗殺者」と称し、犯行を示唆するメッセージを親族に送っていた。 ブランチ氏やピロ氏によると、容疑者は21日、西部カリフォルニア州の自宅から鉄道を利用して中西部シカゴ経由でワシントンに向かい、24日にホテルにチェックイン。散弾銃など複数の銃器やナイフを所持した上で、25日にホテル内で発砲した。容疑者は会場に着く前に取り押さえられた。 レビット大統領報道官は27日の記者会見で「この2年で3度目となるトランプ大統領を狙った暗殺未遂事件だ。これほど繰り返し命の危機にさらされた大統領は歴史上いない」と指摘。トランプ氏の警備態勢を再検討すると述べた。また、「大統領に対する左派の憎悪カルト」が今回の事件を含めた政治暴力の一因となっていると主張した。 夕食会はホワイトハウス記者会が主催。防弾チョッキを着た大統領警護隊員が銃撃を受けたが、命に別条はなかった。