英首相、一部親パレスチナデモの禁止示唆 「反イスラエル闘争の世界展開」呼び掛けるものなど

【AFP=時事】英国のキア・スターマー首相は2日に放送されたインタビューで、一部の親パレスチナデモ、特にインティファーダ(反イスラエル闘争)の世界展開を呼び掛けるものについて、禁止が正当化される可能性があると述べた。 中道左派・労働党を率いるスターマー氏は今週、ユダヤ人が多く住むロンドン北部ゴルダーズグリーンでユダヤ人男性2人が男に刺される事件をはじめ、反ユダヤ主義的な事件が相次いで発生したことを受け、対策を講じるよう圧力を受けている。 ゴルダーズグリーンの事件では、ソマリア出身の英国籍の男(45)が1日に殺人未遂罪に問われ、勾留された。 スターマー氏は4月30日、事件現場とユダヤ人のボランティア救急隊を訪問したが、住民の一部からブーイングを浴びた。ブーイングを飛ばした住民たちは、スターマー氏が自分たちを守るために十分なことをしていないと批判した。 住民たちはまた、パレスチナ自治区ガザ地区での紛争の発端となった2023年10月7日のイスラム組織ハマスによるイスラエル攻撃以降、英国各地で親パレスチナ活動家がデモ行進を行っていることを非難した。 元人権派弁護士で元検事総長、妻はユダヤ系であるスターマー氏は、多くのユダヤ人から、繰り返し行われるこうした親パレスチナデモに生活の安寧が脅かされているとの声が寄せられていると述べた。 スターマー氏はBBCに対し、「私は表現の自由と平和的な抗議活動を強く支持する」「しかし、『インティファーダを世界展開せよ』といったスローガンは、完全に許容範囲外だ」と指摘。 「こうしたスローガンに対してはもっと厳しい措置を取るべきなのは明らかだ」と付け加えた。 インティファーダとは、イスラエルの占領に対するパレスチナ人の蜂起を指す。第1次インティファーダは1987~1993年にパレスチナ自治区ガザ地区からヨルダン川西岸に拡大、第2次インティファーダは2000~2005年に西岸、ガザ全土に拡大した。 スターマー氏は、デモで使用される言葉をもっと厳しく取り締まりたいと述べ、デモ自体を中止すべき「ケース」もあると付け加えた。 スターマー氏は、今後どのような措置を取るべきかについて、警察と以前から協議を重ねてきたと述べた。 ロンドン警視庁とイングランド北西部の都市マンチェスターの警察は昨年11月、「インティファーダを世界展開せよ」とシュプレヒコールを上げる者は逮捕すると発表した。 スターマー氏は、英国のユダヤ人コミュニティーはこのスローガンを「危険視」していると述べた。 英国は4月30日、ゴルダーズグリーンの事件とイスラム過激派や極右勢力による脅威を受けて、テロ警戒レベルを5段階のうち上から2番目の「深刻」に引き上げた。 警察は、今後の抗議デモに関する通報すべてを綿密に調査すると述べている。【翻訳編集】 AFPBB News

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする