デアデビルにキングピン、取り巻く連中の“分岐点”が描かれ反響「本当に次で最終回なんですか?」<デアデビル:ボーン・アゲイン2>

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のバイオレンスアクション「デアデビル:ボーン・アゲイン」シーズン2の第7話「憎悪の闇」が、4月29日に配信された。前回、特別部隊AVTF(アンチ・ヴィジランテ・タスク・フォース)にカレン・ペイジ(デボラ・アン・ウォール)が捕まってしまうという場面で幕を閉じた。今回はデアデビル/マット・マードック(チャーリー・コックス)、キングピン/ウィルソン・フィスク(ヴィンセント・ドノフリオ)をはじめ、ダニエル・ブレイク(マイケル・ガンドルフィーニ)など、それぞれが大きな“分岐点”を迎えた。(以下、ネタバレを含みます) ■フィスクがカレンに苛烈な“警告” ニューヨーク市長であるフィスクの手綱を握り、暴走しないようコントロールしてきた妻・ヴァネッサ(アイェレット・ゾラー)が亡くなったことで、かつての姿“キングピン”に戻りつつあるフィスク。 市庁舎前で暴動が発生し、自警団たちが市庁舎を襲撃。AVTFが抗議する市民を攻撃して死傷者が出たというニュースが流れた。その後、デヴィッド・ボウイの「イット・エイント・イージー」が流れる中、身支度をするフィスクの姿が映し出される。着ているスーツは白ではなく黒。その上に白のコートを羽織って彼がやってきたのは、カレンが勾留されている場所だった。「世間は君をヒーローだと信じている。だが君は犯罪者で、常軌を逸した自警団の相棒だ」と、直接警告しに来たのだった。 そんな脅しに屈しないカレンは「怯えている姿を初めて見た。いい気分」と、逆にフィスクを挑発。フィスクは格子越しにカレンの首を絞めるが、白いコートをまとっている分、まだ冷静さを持っていたのか、カレンを絞め殺さなかった。ヴァネッサの担当医のことはその場で殺してしまったが、カレンに関しては裁判で公的に、合法的に葬り去るつもりのようだ。デアデビルをおびき出す目的もあるのだろう。 ■ファン歓喜!ジェシカが今回も登場 前回、ジェシカ・ジョーンズ(クリステン・リッター)が登場し、大反響を呼んだが、今回も登場。娘と暮らしている家に部隊を派遣したのはCIAのチャールズ(マシュー・リラード)だと突き止め、チャールズの寝室に現れた。目が覚めると目の前にジェシカがいる。要件(目的)は分かっているだけに、チャールズにとってはなんとも目覚めの悪い朝となってしまった。 チャールズは殺されないように予防線を張ったが、そこで発したのが“ルーク”の名前。ルークは“神の仕事”で海外にいて、自分を殺せばつながりが途絶えると伝えている。 前回、ジェシカの娘の父親はルーク・ケイジなのではないかという反応がSNSにも多く見られたが、その予想は恐らく当たっているようだ。それとチャールズは、州知事のマキャフリー(リリ・テイラー)がフィスクを排除しようとしているが、フィスクのほうも知事を排除、つまり殺害するのではないかということをジェシカに伝えた。 ジェシカは、フィスクが知事を排除しようとしていることをマットに伝えに行くと、そこにはチェリーの姿もあった。チェリーは、カレンが15分署に勾留されていることを伝え、そのカレンにフィスクが会いに行ったことも明かした。会いに行ったが殺さなかった。このことで、マットたちもフィスクがカレンを合法的に葬り去ろうとしていることを察した。 デアデビルとブルズアイ/ベンジャミン・ポインデクスター(ウィルソン・ベセル)が言葉を交わすシーンが登場するが、ここも注目したい場面の一つ。フォギー・ネルソン(エルデン・ヘンソン)らを殺害したことについて「お前を殺したい」と素直な気持ちを伝えつつ、「それでも赦すこともしたい。みんなの犠牲を無駄にしないためだ」と言って、「善き行いがしたいか? 帳尻を合わせるために。チャンスをやる」とデアデビルがある提案をする。 ブルズアイは「やるとは限らない」とこの場では言っているが、後に出てくるシーンで、彼はそれをやり遂げた。デアデビルの“赦し”と“思い”がしっかりと伝わったということだ。 ■マットが共同弁護人としてカレンの裁判へ 15分署のブレッド・マホニー(ロイス・ジョンソン)が手を回し、こっそりカレンとマットを会わせることに成功。短い時間の中で、2人は意思の疎通を図った。フィスクはカレンを合法的に裁くことで市長に対する支持を取り戻そうとしている。世間も注目する裁判となり、テレビの中継も入ることとなる。マットは「奴を止めるために一線を越えないと。別の形で」と伝えると、カレンはマットが何をしようとしているのかが分かる。 そんな中、カレンの裁判が始まった。弁護士のキルスティン・マクダフィー(ニッキー・M・ジェームズ)は「自警団とは何でしょうか? 自分自身の正義を押し付けて法律を破ろうとしている者でしょうか? 腐敗した社会で正義をもたらしてくれる最後の砦でしょうか?」とみんなに問い掛ける。 検察側は「犯罪者です」と反論するが、キルスティンは大きな一手に出た。「共同弁護人を申請します」と裁判長に伝え、マットが登場した。フィスク市長の命を救ったマットが、被告側の共同弁護人として登場したことで、傍聴している人たちも含め、驚きが隠せない様子。その様子を映した中継を見ているフィスクは苦々しい表情を見せる。 ■ブルズアイがマットの“提案”に乗って州知事を守る この裁判の内容では市民からの支持を回復できないと悟ったフィスクは、裁判後に強硬手段に出た。駐車場でAVTFの隊員らにマットたちを襲撃させ、大銃撃戦が展開。マットも足を撃たれ、傷を負ってしまった。 同時にマキャフリー州知事が何者かに襲われるが、間一髪のところで助かった。これがマットがブルズアイに提案したことだったようだ。暴漢をあっさりと(殺さずに)制圧し、マキャフリーに敬礼して立ち去る。すぐにパトカーがやってきたので、暴漢は逮捕されたことだろう。これによってブルズアイの“帳尻合わせ”ができた。 カレンの精神鑑定を担当することになったのはヘザー・グレン(マルガリータ・レヴィエヴァ)。マットと現在恋人関係にあるカレンと、かつて付き合っていたヘザー。この2人のやりとりも見もの。黒のスーツを着て、カレンにビンタするなど暴力的な行為を見せるヘザーは、フィスクの影響を受けているのだろう。すっかり洗脳されているように感じられて、痛々しい。 ケガを負ったマットが教会で祈る中、ジェシカが現れる。並行して映し出されていたのは、フィスクの懐刀バック・キャッシュマン(アーティ・フルーシャン)とダニエルのシーン。反政権放送を繰り返す「恐れなき街」を運営するBB・ユーリック(ジェネヤ・ウォルトン)がバックに目をつけられ、友人であるダニエルはBBを彼に差し出すか、逃すか、迷っていた。 BBを騙して、車に乗せ、バックの待つ建物の前まで来たが、最後の最後にダニエルはBBを逃すことを決断した。ここでもう覚悟していたのだろう。バックは、BBを連れてこなかったダニエルを散々痛めつける。ダニエルはバックにとって苦い記憶がある“ヘルマンド”という地名を口にして抵抗するが、銃口を向けられてしまう――。 今回も衝撃的なラストとなったが、次回早くも最終話だ。マットVSフィスク、そしてジェシカやカレン、バックにヘザー…それぞれの動向と展開、敬礼して去っていったブルズアイの最終話での再登場はあるのか、など、注目すべきポイントがたくさんある。 主要キャラの“分岐点”が描かれた第7話を終え、SNSには「希望と絶望を味わえる第7話だった」「今回もいろいろあり過ぎて情報量がえぐい」「ジェシカが今回も出てくれた!」「本当に次で最終回なんですか?」と、満足度の高さや最終話に向けての期待の声が多く寄せられた。 「デアデビル:ボーン・アゲイン」シーズン2は、毎週水曜に新エピソードをディズニープラスで独占配信中。 ◆文=田中隆信

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする