八代市庁舎建設めぐる汚職事件 応札求めた関係者とは 内部文書を入手【熊本】

八代市の庁舎建設をめぐり、現職の市議ら3人が逮捕されたあっせん収賄事件の続報です。TKUでは八代市の音声データと『極秘』と書かれた内部文書を入手し、建設会社側に応札を求めた『関係者』の存在に迫ります。 この事件は、2022年に完成した八代市の庁舎をめぐり、八代市議の成松 由紀夫容疑者ら3人が、東京の前田建設工業側が落札できるように便宜を図り、さらに、約11億円の利益が出るよう市側に指示。その見返りに、2021年6月に現金6000万円を受け取ったあっせん収賄の疑いが持たれています。 弁護人によりますと、3人とも容疑を否認しているということです。現金を送った前田建設工業側は、既に時効となっています。 TKUでは、落札から約2カ月後の2019年11月に、前田建設工業と八代市の幹部職員がやりとりしたとみられる音声データを入手しました。 【前田建設工業側】 「(入札を)辞退しようと考えていたところ、『関係の方』で察してほしいが、『とにかく応札してくれ。地場としては10%ほどの利益が必要なのはよく分かっているので、何とかJVとして10%できるよう仕込んでいくので、応札して〈不落〉にならないように』と」 このとき、前田建設工業は利益が足りず入札を辞退するつもりでしたが、『関係者』から「応札するよう頼まれた」ことを市側に伝えます。 こちらはTKUが入手した八代市の内部文書。『極秘扱い』と書かれた日付は2020年5月のものです。 この文書には、音声データのやりとりがまとめられ、前田建設工業が、その際に 約10億円の利益確保を求めてきたことが記されています。捜査関係者によりますと、前田建設工業に応札を求めた『関係者』が、成松容疑者だということです。 成松容疑者は入札の前に「金額は交渉するので、一旦、落札してほしい」と要望したとみられています。 八代市の新庁舎をめぐっては、前田建設工業など3社による共同事業体が、予定価格の99.9パーセントの129億8000万円で落札。 その後、本体工事の増額や、庁舎周辺の外構工事や議場関連の随意契約で、12億9000万円余りが追加で共同事業体へ発注されています。

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