【磐越道バス事故】若山容疑者は約1週間で3回事故・・・ 「紹介しなきゃよかった」学校とバス会社の主張対立【新潟】

磐越道の事故から今日で1週間です。北越高校の生徒ら21人が死傷した事故で、レンタカーの手配などをめぐり学校とバス会社の主張が真っ向から対立しています。事故はなぜ起きてしまったのか。これまでの経緯を振り返ります。 事故は、5月6日に福島県郡山市の磐越自動車道で起きました。北越高校のソフトテニス部を乗せたマイクロバスがガードレールなどに衝突。20人が重軽傷を負い、17歳の男子生徒が亡くなりました。 ■北越高校男子ソフトテニス部 寺尾宏治顧問 「(17歳の男子生徒は)先輩とか大人からすごくかわいがられるような人懐っこい性格の生徒で、また後輩の面倒を優しく見てくれるような子でした。他の部員とはまったく区別はしませんけれども、みんなも一緒ですが大好きでした。」 過失運転致死傷の疑いで逮捕されたのは、胎内市の無職・若山哲夫容疑者(68歳)。バス会社の営業担当者の知人の知人で、旅客運送に必要な『2種免許』をもっていませんでした。 ■若山哲夫容疑者(捜査関係者によると) 「時速90~100kmは出ていた。速度を出しすぎてぶつかった。」 捜査関係者によると、マイクロバスは衝突したガードレールをはぎ取るように20~30m止まらずに走行していたということです。 かつては県内の高校で陸上部の監督を務め、県内の陸上界では名の知れた人物だった若山容疑者。しかし最近の様子は…。 ■若山容疑者を知る人 「ここ1年くらいとくに体全体が弱くなっていたんでしょうね。足が…歩くのがおぼつかないような感じで、小股でトコトコと。ずいぶんひどくなったなと。」 ■事故前日に訪れた飲食店の女将 「歩幅が狭くなったのは感じていました。あと傘は持って歩いて『先生、今日雨降りましたっけ』って言ったら、『いやいや、つえ代わりだよ』と言っていた。」 ――――― こちらは、事故当日の朝の映像。 午前4時40分ごろ、若山容疑者が運転していたとみられるバスはセンターラインを越えて対向車線にはみ出しています。 事故が起きたのは、この約3時間後でした。捜査関係者によりますと、若山容疑者は「体調に不安はなかった」と話しているということですが、バスに乗っていた複数の生徒は「危険な運転をしていた」と証言。「死ぬかもしれない」という趣旨のメッセージを保護者に送っていた生徒もいたということです。 ■北越高校男子ソフトテニス部 寺尾宏治顧問 「事故の前から少し運転がおかしかったと。事故を起こす前もトンネルでぶつかっていたとか、休憩したときに車の片側がぶつかってというか擦ったような跡があったりと、保護者の方から聞いた。」 動画を撮影した生徒もいたということです。 ――――― じつは若山容疑者、今回の事故の2週間前から3度も自動車事故を繰り返していました。 ■自動車修理会社の関係者 「(Q.駐車場の大破した車は?)(5月)1日に若山さんが追突事故を起こして、私が貸していた車。代車として。(最近)急激に増えた。私も何回も運転は気をつけた方が、極力しない方がいいとずっと言っていたんですけどね。」 最近では、4月24日に若山容疑者は自分の車で事故を起こし、男性は代車を貸し出しました。しかし、代車を運転中の4月28日にも事故に・・・。さらにその3日後、自身が修理に出していた車を取りに行く際、大きな追突事故を起こしたといいます。 約1週間の間に『3度の事故』。 磐越道で死亡事故を起こしたのは、この5日後です。 ■自動車修理会社の関係者 「(代車での事故が起きた)1日の夕方だと思います。免許証を返納すると若山さんから連絡がありましたから、それは良かったなと思っていたんですけど。もし6日に高校生を乗せて遠いところに行くということが分かったら、命懸けで『乗るな』と警察にも行って止めてもらうくらいの気持ちはありました。」 ――――― なぜ、若山容疑者がバスを運転することになったのか。 若山容疑者は、バス会社の営業担当者の知人の知人として手配された運転手で、運転していたのはバス会社が手配したレンタカーでした。 ■蒲原鉄道 茂野一弘社長 「今回は貸し切りバスを使わずにレンタカーを使って送迎したいと(学校側から)話をもらった。」 ■蒲原鉄道 金子賢二営業担当 「(学校から)『運転する人もいないんだよね』という話になったので、運転手を紹介しましょうかと手配して、この方でいいでしょうかと了解を得た。(Q.どなたからあった?)部活の顧問の先生から。」 一方、北越高校は・・・ ■北越高校男子ソフトテニス部 寺尾宏治顧問 「私が金子氏に対して費用を安く抑えたいからレンタカーを手配してほしいと依頼したことはありません。また、運転手の紹介を依頼したこともありません。バスは蒲原鉄道のバス、運転手は蒲原鉄道の運転手であると認識していました。」 ■北越高校 灰野正宏校長 「具体的にレンタカーを手配してもらいたいとか、学校の方から運転者を紹介し出してもらいたいと伝えていない。そういった事実はないと確認はしています。」 学校側から『レンタカーと運転手の手配』をお願いされたと主張する蒲原鉄道に対し、北越高校は2回の会見で真っ向から否定しました。一方、これまでの遠征でもレンタカーが使われていた事実があったといいます。 ■北越高校 灰野正宏校長 「男子ソフトテニス部と蒲原鉄道との関係でいうと、2025年1年間で12回遠征を行って、案件として12回の案件がある。」 ■北越高校男子ソフトテニス部 寺尾宏治顧問 「2025年は12回中、3回がマイクロバスのレンタカーでした。」 高校側が蒲原鉄道からの過去の請求書の項目を確認したところ、『貸し切りバス』と『レンタカー代・人件費』の2つのパターンがあったということです。 ■北越高校男子ソフトテニス部 寺尾宏治顧問 「私は請求書については総額を確認するだけで、項目については確認をせずに支払いの担当者に請求書を渡していました。2パターン存在することについては認識していませんでした。」 ――――― 蒲原鉄道のOBは蒲原鉄道がレンタカーなどを手配した理由として、北越高校が重要な取引先だったことが影響していると話します。 ■バス会社のOB 「リベートをもらうわけじゃないんだから。あくまでも北越高校さんにいろいろお世話になっている、いろんな仕事をもらっている。レンタカーの手配ぐらいはサービスでやっとけと。レンタカーを紹介するのは違法じゃないわけだから、そこはいいよと。ただ、そこに運転手を手配すると当然『白バス行為』になりかねないので、それは『やめろ』と『するなよ』とは言っていました。」 ではなぜ、今回は運転手の手配まで行うことになったのか。 ■バス会社のOB 「その辺の営業の考え方が変わったということなんじゃないですか。だから(営業担当の)金子さんには言いましたよ。『なんでそこまで運転手まで探さなきゃならなかったんだ』って。『いや学校が(運転手を)見つけられなかったんですよ』と(言っていた)。(Q.金子さんは何か言っていなかった?)それは言っていましたよ。『紹介しなきゃよかったって』。」 ■蒲原鉄道 茂野一弘社長 「お手伝いをさせていただいたと思っている。(Q.会社として探し回ったのではなく?)はい、会社として探し回ったということではないので。」 ■蒲原鉄道 金子賢二営業担当 「収益はなくても、次にうちのバスを使ってもらえる状況に持っていければいいかなと個人的に対策していた。」 北越高校は後日、蒲原鉄道に代金を支払う予定だったといいます。 ■北越高校 灰野正宏校長 「4月上旬に蒲原鉄道の営業担当者に、人数・発着時間・行き先などを伝えた上で貸切バスの手配を依頼し、いつも通り遠征全体が終了したあとで全体の旅程に対して蒲原鉄道に後日代金を支払うこととしておりました。」 真っ向から対立する主張。 責任の所在は-

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