ロンドン、イギリス、5月18日 (AP) ー ロンドンの警察は16日、首都ロンドンの街頭で行われた数万人規模の2つの対立するデモ行進と、イングランドサッカーの主要カップ戦の決勝戦が、大きな混乱なく終わるよう、大規模な警備体制を敷いた。 ロンドン警視庁は、これを「大規模な治安維持活動」と位置づけ、少なくとも4000人の警官に加え、装甲車、騎馬隊、警察犬、ドローン、ヘリコプターを配備した。 懸念の大部分はロンドン中心部に集中しており、警察は、極右活動家スティーブン・ヤクスリー=レノン(通称トミー・ロビンソン)が組織したデモ行進と、1948年に現在のイスラエルから約70万人のパレスチナ人が追放されたことを記念する「ナクバ」の年次デモとの接触を防ぐよう努めた。 ロンドン北部のウェンブリー・スタジアムで8万3000人以上のファンが詰めかけたFAカップ決勝戦が終了した後も、分派グループ同士の接触やトラブルに備え、警察は警戒を続けている。 午後7時30分現在、警察によると、様々な容疑で43人が逮捕された。さらに、マンチェスター・シティがチェルシーを破ったFAカップ決勝戦でも22人が逮捕されたという。 さらに、計4人の警官が暴行を受けたが、重傷者は出ず、別の6人がヘイトクライムの被害に遭ったと付け加えた。 デモ行進が行われたのは、英国政治が特に過激化している時期であり、先週の選挙では右派と左派の過激派が英国全土で勢力を拡大していた。 抗議者たちの動機は多岐にわたり、小型ボートでフランス沿岸から英仏海峡を渡り、英国へ入国しようとする難民申請希望者の数に対する怒りや、ガザ地区を壊滅させ、ガザ保健省によれば7万2700人以上を殺害したとされるイスラエルのガザでの行動などが挙げられる。 検察当局は、ソーシャルメディア上で確認された抗議のプラカード、横断幕、シュプレヒコールが、集会中の憎悪煽動罪に該当するかどうかを検討するよう指示されている。 「これは言論の自由を制限することではない」と、英国王立検察庁のスティーブン・パーキンソン長官は述べた。「これは、特に緊張が高まっているこの時期に、ヘイトクライムを防止し、市民を守るためだ」 英国政府はまた、「ユナイト・ザ・キングダム」集会への参加を目的とした外国人11人の入国を阻止した。入国を拒否されたと主張する右派の人物には、ポーランドの政治家ドミニク・タルチンスキ、ベルギーの政治家フィリップ・デウィンター、反イスラム論客のヴァレンティーナ・ゴメス、オランダの活動家エヴァ・フラールディンガーブルックらが含まれる。 スターマー首相は15日、ロンドン警視庁の指揮センターを訪れ、マーク・ローリー警視総監およびサディク・カーン・ロンドン市長と共に、デモ行進に対する警備体制について協議した。 抗議活動への警備措置において、リアルタイム顔認識技術が初めて導入される。カメラはロンドン北部のカムデン地区に設置される。同地区は「ユナイト・ザ・キングダム」行進のルート上にはないが、イベント参加者らが多数利用するものと見込まれている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)