郵便受けに「ニセ逮捕状」石川県内でも 新手の詐欺、県警「郵送絶対しない」

警察官を装った特殊詐欺で、偽の逮捕状を個人宅に送り付ける手口が昨年12月以降、石川県内で6件確認されたことが18日、分かった。「ニセ逮捕状」はいずれも80代以上の高齢者宅に届いており、「東京中央警察署」という架空の警察署の名前が書かれていた。これまで被害は確認されていない。県警は「逮捕状を郵送することは絶対にしない」と注意を呼び掛けている。 ●12月以降、いずれも高齢者宅 6件未遂 「暴力団の男を逮捕したところ、あなたに400万円を渡したと供述している」。県内の80代女性に実在しない「東京中央警察署」の警察官をかたる人物から電話があり、後日、女性の自宅に偽の逮捕状が届いた。 県警によると、詐欺グループは「あなた名義で携帯電話が契約されている」と電話をかけてきた。「秘密保持がある」「家族や第三者に話してはいけない」と口止めを図り、資産を確認させるよう要求してきた。 昨年12月から今年4月末までに、こうした手法で金沢をはじめ県内の80代女性5人、90代男性1人の自宅にレターパックなどで偽の逮捕状が送られてきた。「ニセ逮捕状」には「組織犯罪処罰法違反」「犯罪収益移転防止法違反」などと罪名が記されていたという。 「ニセ警察詐欺」は電話をかけた後、LINE(ライン)のビデオ通話などに誘導し、偽の逮捕状を示すケースが多い。詐欺グループはSNSを使わない高齢者に対し、「ニセ逮捕状」を郵送しているとみられる。 ●他県では被害 県内で「ニセ逮捕状」を受け取った6人は、家族に相談するなどして、詐欺に気付いたという。三重県や愛知県など全国各地では、被害が確認されている。 石川県警組織犯罪対策課の中根崇議次席は「公的機関の名前が出てきても慌てずに、家族や最寄りの警察署や交番に相談してほしい」と話した。 今年1〜4月に県内で確認された特殊詐欺被害は計170件(前年同期比65件増)で、被害総額は約17億6400万円(約6億7400万円増)と過去最悪だった前年を上回るペースで推移している。このうち、警察官を装う「ニセ警察詐欺」の被害は、36件(10件増)、約4億3300万円(6400万円減)となっている。

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