「藤井貴彦の静岡目線」のコーナーです。皆さんもびっくりしたと思いますけれども…。16歳の高校生4人が強盗殺人を行いまして、69歳の女性が殺害されるという残忍な犯行が起きました。今回の「静岡目線」では、自分の息子、娘、そしてもしかしたら孫さんを被害者にも、加害者にもしないためにどうしたらいいかということを考えて行こうということなんです。16歳の少年の1人が、「後悔している」というふうに供述をしているのですけれども、後悔する前になぜ気づかなかったのか。なぜ止められなかったのか。こういった点を中心に考えていきたいと思います。 まずは、これまでにわかっている最新情報をお伝えしてまいります。 19日朝、警察署から出てきた男。竹前海斗容疑者28歳。階段を降りると報道陣を一べつ。眼鏡を上げ、手で顔を隠しました。強盗殺人事件の指示役と警察は見ています。 もう一人。 (記者) 「午前8時半です。竹前美結容疑者の身柄が検察庁へ送られます」 伏し目がちに歩き、警察車両に乗り込んだ女。指示役とみられる妻の竹前美結容疑者25歳。この容疑者夫婦から指示を受けていたとみられるのが逮捕された高校生4人です。4人は全員16歳で同学年。事件の実行役とみられています。 先週木曜日、栃木県上三川町の住宅で、富山英子さんが殺害された今回の事件。19日、新たに指示役、実行役とみられる容疑者6人が、事件前に一度集まり、打ち合わせをしていたことが捜査関係者への取材で判明しました。集まった場所についてはまだ分かっていませんが、事件当時、竹前容疑者夫婦も栃木県内にいて、何らかの手段で実行役に指示を出していたとみられています。調べに対し容疑者夫婦は「自分たちは関係ない」。こう供述をしていることが捜査関係者への取材で明らかになりました。ただ、高校生の一部は、「夫婦から頼まれた」。一方、他の少年は「夫婦とは事件当日に初めて会った」。捜査関係者によりますと、4人の高校生のうち事件翌日に逮捕されたBは、事件前から接点があったとみられるということです。警察は、さらに上の立場の指示役がいる可能性も視野に捜査しています。 竹前容疑者夫婦の自宅付近では、事件前に異変を目撃したという住民が…。 (記者) 「近隣住民によりますと、指示役とみられる竹前容疑者の住宅から50メートルほど離れたこのあたりに、白の高級外車は止まっていたということです」 こちらは日本テレビが入手したドライブレコーダーの映像です。電柱の脇に1台の白い車が止まっています。同じ場所にこの車が止まっているのを、多くの住民が目撃していました。 (竹前容疑者の近隣住民) Q.車に乗っている人を見たことはありますか? 「あります。ちょうど駐車して降りたところを女性の人が降りてきました。先週あたりは駐禁の紙が貼られていました。前の窓のところに」 (竹前容疑者の近隣住民) 「見慣れない車だったし、ぶつかった跡があったので…。左の前方のレンズの部分と(前方)右側の下の部分ですかね…。事故を起こしたままの車を直さないで乗っているのが気になったので、こんなに壊れているのに、そのまま乗るんだ…という感じがしましたけど」 その特徴は、警察が押収した白の高級外車の特徴と一致します。捜査関係者によりますと、白の高級外車は、夫婦が第三者から提供されていた可能性が高く、それが夫婦から高校生に貸し出され、高校生4人のうち、事件翌日に逮捕されたBが運転したとみられます。 現場には高校生が事件の際に着ていたとみられる服が脱ぎ捨てられていて、警察は、高校生が逃走時に気づかれにくいよう脱ぎ捨てた可能性もあるとみて調べています。逮捕された高校生の一部は「後悔している」といった趣旨の供述をしていて反省の意を示しているということです。 (スタジオ) (コメンテーター news zero メインキャスター 藤井 貴彦氏) 今回はトクリュウによる犯罪ではないかといわれていますので、まずこちらをおさえておきたいんですが、トクリュウというのは「匿名・流動型犯罪グループ」の略で、SNSなどを通じて人を集めて仲間を入れ替えながら詐欺や強盗を行う。ですから顔が見えにくい集団ということになっています。このトクリュウによる犯罪の検挙数のグラフをちょっと見ていただきたいんですが。2025年に6679人も検挙されているんですよ。この数だけでも驚くんですが、年齢層を見てみますと、なんと29歳、つまり20代までの検挙数が57.8%。しかも10代を見てみますと15.7%ということで、決して少ない数ではないんです。 トクリュウの強盗事件について見てみますと、20歳未満が38%。304人中116人ということで、津川さん、トクリュウというちょっと危険な集団による犯罪がどんどん低年齢化しています。どう見てますか? (レギュラーコメンテーター 津川 祥吾 氏) そうですね、強盗殺人という今回の事件でいえば、取り返しのつかない犯罪を犯してしまったわけですけども、やはりこの犯罪を犯してしまった若者たちが、むしろ被害者という一面もあるのではないかと…。若い子どもたちに対する虐待の一つじゃないかという感じも私はしますね。 (コメンテーター news zero メインキャスター 藤井 貴彦氏) また、澤井さん…16歳というとね、もしかすると去年まで中学生だった、おととしまで中学生だったという…いわば子どもたちがこういう凶悪な犯罪に手を染めるということについては、どう見てますか? (澤井 志帆 アナウンサー) そうですよね。なので単純に最近の若者が危ないというのではなくて、SNSの存在とか、孤立感、承認欲求を得やすいような…今の社会環境に何か問題があるんじゃないかなと私は感じます。 (コメンテーター news zero メインキャスター 藤井 貴彦氏) そうですね。実際にまだ判断能力がそこまで高くない子どもたちが犯罪に巻き込まれているという視点もありますので、きょう考えたいことはこちらです。 我が子が罪を犯さないために。そして、一方で離れた家族…もしかして一人暮らしをしている人が、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんがいらっしゃると思いますが…。その皆さんを事件から守るためにはどうしたらいいかという、この2つの方向から考えていきたいと思います。 まずはこちら。我が子が罪を犯さないために…ということですが、きっかけは何かというと、今回もそうだったんですが、友人の誘いでした。SNSで集めていると言いながら、今回、もしかすると口伝えに集めていた可能性もあるんです。「楽に稼げるバイトがあるよ」…そして「みんなもうやってるから大丈夫だ」という誘いがあったので、入り口は少しハードルが低くなっている可能性があります。 入ってしまった場合…、こうなります。抜けられなくなる。抜けられなくなるというのは、じゃあ何で抜けられないのかというと、「ここで抜けたら自分だけ捕まる」。で、捕まるだけじゃなくて、抜けたら家族や友人が、ちょっと言葉激しいんですが「殺される」というところまで脅される可能性があります。津川さん、やはり子どもの年代だと この2つの文章を読んでも、なかなか自分から抜けるという勇気は出ないんでしょうかね? (レギュラーコメンテーター 津川 祥吾 氏) そうですね、子どもたちが自分たちでここから何とか抜け出しましょう…というメッセージを私たちがいくら出しても、それだけでは足りないのかなと。直接…例えば親として子どもにちゃんと関わるといった、大人側の努力というか…取り組みが必要になってくるのかな…という感じがしますよね。 (コメンテーター news zero メインキャスター 藤井 貴彦氏) まさにそうだと思います。でも、その努力というのは、それほどいつもと違うことをやるものではなくて…こちら。普段から話しておくということがとても大切です。「楽して稼げる仕事はないんだよ」。澤井さん、楽して稼げる仕事ないですよね? (澤井 志帆 アナウンサー) ありません。努力して汗水垂らして…。 (コメンテーター news zero メインキャスター 藤井 貴彦氏) 汗の分に比例してお金が入ってくると思ってください。そして、「『友人もやってるから大丈夫』というのは危ないんだよ」ということです。可能なら、同じメディアをもとに話していただきたい。昔はテレビを見ててこういうニュースがあって「これは危ないんだからね、気をつけるんだよ」って…同じメディアをもとに話すことができたんですけど、みんなそれぞれスマホメディアで生活をしてますんで、このあたりの「話す環境」というのは、今までと変わってきているのは間違いないと思います。で、逆に今度は、じゃあ「遠くに離れている人たちをどうやって守るか」ということなんですが、こちら。不安な時、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、「いつでも連絡してね」。で…「身の回りに変化ない?」「なんか…車止まってない?」「いつもと違う人がなんか郵便ポストを探してない?」で「怪しい話に巻き込まれてない?」っていうので…。電話でもLINEでも何でもいいんで、身内をインタビューしてあげてください。これ津川さんどう見てますか? (レギュラーコメンテーター 津川 祥吾 氏) あの…確かに遠くに離れた家族って、なかなかこう連絡をしないというのがね…当たり前になってきてしまってるかもしれないので、まあ、あえてちょっとなにか理由を作ってでも連絡したらいいかなと思いますね。 (コメンテーター news zero メインキャスター 藤井 貴彦氏) そうですね。そして最後、どうしてもこれ言いたいんです。こちら。はいハマってしまった場合…。これね、忘れないでもらいたい。「戻れない道はありませんよ」。いや…戻ったら私の家族へ、友人が殺されてしまうかもしれない?いやいや、警察に相談したら絶対に何とかしてくれます。そして、失った命、戻りません。今回、69歳の女性が亡くなりました。後悔しても人の命は絶対に戻らないんだということを忘れないでいただきたい。このようなところに追い込まれる前に…、こんなことにならない準備が大切なんだよ。自分の心持ちをしっかりしておくのも大切ですけれども、家族でしっかりと話してしておくことも大切な時代になりました。「静岡目線」でした。