ロサンゼルスで日本人女性初の警察官として10年間勤務をした経験を持つ永田有理氏がABEMA的ニュースショーにVTR出演。現地の警察学校の壮絶すぎる訓練について語った。 元ロサンゼルス空港警察官の永田氏は東京・世田谷区出身。高校卒業後にプロダンサーを志して単身渡米。現地の大学へ進学し、その後は2人の子どもを育てるシングルマザーに。そんな中「人の役に立つ仕事がしたい」という思いから、幼い頃に憧れた刑事ドラマの世界を思い出し、警察官を目指すことを決意。アルバイトを掛け持ちしながら必要だったアメリカ市民権やハイスクール単位を取得し、2014年にロサンゼルス市警の警察学校へ入学。日本人女性として初、当時34歳という年齢はロサンゼルスで史上最年長で警察官となった。 警察学校は熾烈を極め、スタンガンを数秒間当てられる訓練や、上官から暴言・唾を吐きかけられることもあったという。すべては実戦を想定したもので、警察学校の教官は「卒業生18人のうち3人はクビになる。残りの15人の半分は退職する前に死ぬ」と話したという。 警察学校の訓練を振り返り永田氏は「テーザーガンでうたれたり、ガス室に入らせられた。ガスが充満している部屋の中に犯人がいる。犯人が暴れていて、それを逮捕しなくちゃいけない。銃を持っている、人質がいるとなったら入っていくわけじゃないですか。ガスマスクをもらって入っていく」と説明。 「入った瞬間に中にサブ犯人というか、もう1人犯人がいて、ガスマスクをバンと取られる。そういうのは私たちは聞いていなくて。取られてガスで見えなくなっちゃう。その中で犯人を捜して、犯人の全身をチェックして手錠をつけて外に出すというまでが試験」 しかし、訓練はそれで終わりではなかったそうだ。「出た瞬間に今度はペッパースプレーで目にシュシュッとされて何も見えなくなってしまって。目はそのあと食器用洗剤で洗う。それでも取れない。『テーザーガンで撃たれるのは大変でしたよね』と言われるが、テーザーガンで撃たれるほうが大したことない。傷跡は残っているが、私はスプレーのほうがとにかく辛かった」。こうした訓練は男女ともに「まったく一緒」で、期間は6カ月あったという。 さらに、スタンガンを当てられた経験もあると明かした永田氏。「なぜかというと、自分が犯人に使う時に裁判所でもしも万が一、犯人に何かあった時に『自分もされたことがある』という証言ができなくてはいけない。『わかったうえでこういうものを使用しています』ということが言えるので、ロサンゼルスの警察官は全員1回はスタンガンで撃たれている」。 過酷な訓練をしてまで警察官になりたかった理由について、永田氏は「幼い時にいじめられたりしたので、舐められたくないみたいなのもあった」とした上で「みなさんお仕事されているじゃないですか。自分もシングルマザーになって毎日フルタイムで働くようになって、この時間を使って人のためにもし何かすることができたらすごく充実した人生を送れるだろうなと思った。警察官になることで本当に長い時間、自分が実際にパトロールして人を助けたりできるのであれば、一石二鳥だなと思った」と説明した。 (『ABEMA的ニュースショー』より)