トルコ裁判所、最大野党党首の解任を決定 エルドアン政権に有利か

トルコの首都アンカラの裁判所は21日、最大野党、共和人民党(CHP)の党大会で不正があったとして、オゼル党首を事実上解任する決定を下した。トルコではエルドアン大統領が敵視するCHPへの弾圧が進んでおり、判決は政権に有利に働く可能性がある。 オゼル氏は2023年の党大会で党首に選出された。地元メディアによると、裁判所は党大会の投票で不正があったと認定。オゼル氏を職務停止とし、投票でオゼル氏に敗れたクルチダルオール前党首を復帰させる仮処分を出した。オゼル氏は21日、CHPが判決を不服として上訴したと述べた。 CHPは24年の統一地方選でエルドアン氏率いる政権与党の公正発展党(AKP)に勝利するなど勢力を伸長。だが、昨年以降、エルドアン氏の最大のライバルとされたイマモール・イスタンブール市長をはじめ、所属政治家が相次いで逮捕された。トルコでは司法の独立性が疑問視されており、CHPは「政権の弾圧だ」として批判している。 クルチダルオール氏は前回23年の大統領選でエルドアン氏に敗北した。クルチダルオール氏がCHPの指導部に復帰することになれば、政権にとっては反エルドアンの急先鋒(きゅうせんぽう)として存在感を示すオゼル氏より戦いやすい相手になると言えそうだ。(イスタンブール=根本晃)

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