英各地で暴動、車両などの放火相次ぐ 北アイルランドの刃物襲撃事件発端に

ロンドン(CNN) 英北アイルランドの中心都市ベルファストで起きた刃物による襲撃事件に関連して30歳の男が殺人未遂容疑で逮捕されたことを受け、ベルファストや首都ロンドンなど各地に暴動が広がっている。 ベルファストでは9日夕、覆面姿の集団が市内各地でバスや車、バリケードに放火した。CNNが位置情報を特定した映像によると、近隣のニュータウンアビーやキルキールでも車両の放火が相次いでいる。 英国内ではバンガー、グラスゴー、ロンドンなどでも小規模なデモが組織され、極右のデモ隊が警察とにらみ合ったり反移民のスローガンを叫んだりした。 発端となったのは、8日夜にベルファスト北部で男性1人が刃物で襲われ、目と背中と顔を負傷して入院した事件。地元警察は9日、「殺人未遂、公共の場での刃物所持、殺害の脅迫」の罪で男1人を訴追したと発表した。これに先立ち当局は、スーダン国籍の30代の男を殺人未遂の容疑で逮捕したことを明らかにしていた。 8日夜の事件の様子については、目撃者が撮影した映像がSNSに出回っていた。映像の中の男は、地面に倒れて血まみれになった被害者の上に馬乗りになり、居合わせた人や駆け付けた警察に止められるまで、暴行を続けていた。 北アイルランド警察は9日、現時点でテロ関連をうかがわせる証拠はないとしながらも、まだ捜査は始まったばかりだと強調した。容疑者は北アイルランドに合法的に居住していたとも言い添えた。 警察は、今回の事件で地元住民の不安が強まったとして、冷静な対応を求めている。警察本部長は「北アイルランドのことを何も知らない人々が、SNS経由で遠方から我々北アイルランドの人々の行動に影響を及ぼすことを許してはいけない」と訴えた。

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