「DNAから似顔絵」遺族は切望も“究極の個人情報”の壁。元警視庁捜査1課理事官は「それでも前に」

警察署の刑事課長時代、ある上司からこんな言葉を教わった。「不易流行」。三省堂「現代新国語辞典(第五版)」には、こう書いてある。 「芭蕉の俳諧理念の一つ。新しみをもとめてたえず変化する流行性にこそ不易の本質があり、不易と流行とは根本において一つであるという考え」 俳句の世界から来た言葉だが、これは事件捜査にも当てはまる。地道な聞き込み(地取り)、関係者の洗い出し(鑑・かん)。これらは、どれだけ時代が変わっても変えてはいけない「不易」の部分だ。 一方、科学捜査は「流行」にあたる。時代と共に変わり続けなければならないし、実際に進歩してきた。その中核をなすのが、「指紋」「DNA型鑑定」「カメラ捜査」ーーいわば”三種の神器”だ。この三つが揃えば、犯人性が揺らぐことはまずない。 だが今、このDNA型鑑定の活用において、議論すべき問題がある。【執筆・副島雅彦、編集・相本啓太】

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