「”筋”なんか通さない」検察の追及虚しく暴力団組長が”示談金なし”示談で執行猶予勝ち取りか

東京・練馬区の路上で男性を投げ飛ばしたとして暴行の罪に問われている住吉会幸平一家傘下の「與那嶺組」組長・与那嶺政年被告(50=逮捕時)の公判が6月8日、東京地裁で開かれた。 白の上下のスウェット姿で与那嶺被告が入廷すると、傍聴席にいた組員と思しき複数の男たちが起立。与那嶺被告に深々とお辞儀をした。証言台に立つ後ろ姿は、スウェットの上からも隆起した背筋が分かるほどガッシリとした体格で威圧感たっぷり。身元確認で職業を問われると「無職です」とぶっきらぼうに答えた。 事件は昨年に起きている。起訴状によると、与那嶺被告の舎弟がスナックで料金トラブルとなり、スナックの男性店長からTシャツを破られた。そこに駆け付けた与那嶺被告が「うちの舎弟のTシャツをよくもやってくれたな」と言いがかりをつけ、店長を大外刈りで路上に投げ倒す暴行を加えたという。起訴内容について与那嶺被告は「認めます」と述べた。 「与那嶺被告は逮捕時『仲裁に入っただけなのに逮捕されたことは納得がいかない』と不満を漏らしていました。幸平一家は、いまや都内最大の組織となっており、トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)や国内最大の違法風俗スカウトグループ『ナチュラル』にも関わっているとみられています。 警視庁は今年1月に『住吉会幸平一家特別対策本部』を立ち上げ、その際の会見で、警視庁暴力団対策課の大場俊彦管理官は『幸平一家に関わるものであれば、あらゆる犯罪を検挙していく』と宣言したほどです。大きな事件ではありませんが、幸平一家が関わっているということもあり、この裁判は注目されていました」(全国紙社会部記者) この日、行われた被告人質問でも逮捕時と同様の主張を貫き通している。弁護士から改めて犯行動機について問われ、 「双方がトラブルになって、仲裁のために相手側を引き離すための行為」 とあくまでも仲裁だったと主張。また「当人同士で話し合い済み」と、被害者が刑事罰を望まない趣旨の示談書を提出していると述べ、「弁護士を挟んでオーナーさん(被害者)と話し合いました」と“円満解決”をアピールした。 一方の検察はその示談内容について疑惑の目を向けている。示談金がないことに触れ、その理由を聞いた。与那嶺被告は、 「あくまでも仲裁なのでオーナー(被害者)も謝ってくれた。ケガもせず、それ以上、大きなものではないので、おカネの話にならなかった」 と説明している。身元確認では無職と答えていたが検察から暴力団組長なのか問われると「はい」と認め、活動は続けるのかとの問いにも「はい」と答えている。

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