再審制度を見直す法律の改正案が、17日の衆議院本会議で与党などの賛成多数で可決されました。 ●森英介衆院議長: 「起立多数。よって本案は委員長報告の通り修正議決いたしました」 17日衆議院本会議を通過した再審法改正案の政府案。再審開始決定に対する検察の不服申し立てを「原則」禁止し、再審の請求理由に関連性がある証拠を開示することなどを定めています。 これについて袴田ひで子さんは衆議院の法務委員会で… ●ひで子さん: 「良い証拠も悪い証拠も全部出して裁判をやっていただきたいと思います」 ひで子さんは検察の不服申し立て全面禁止や証拠の全面開示を求め、法案の修正を訴えました。 改正案については高市総理も委員会に出席。 ●高市早苗総理: 「きょうは袴田さんお見えということで、本当に長年にわたって大切な人生の時間、筆舌に尽くしがたいご苦労・ご苦悩の中にあったと存じます」 こうひで子さんに労いの言葉をかけた高市総理でしたが、政府案を支持し、法案はそのまま委員会を通過しました。これについてきょうの本会議でも… ●国民民主 井戸まさえ議員: 「冤罪救済の鍵は証拠開示にあります。この核心部分が制度化されなかったことは、本法律案の重大な欠陥です」 ●中道改革 平林晃議員: 「袴田巌さんは(検察の不服申し立てなどで)逮捕から再審無罪を勝ち取るまで、58年、半世紀以上を経なければなりませんでした。立法府が今なすべきことは、立法事実に基づいた規律を明確に制度化することであり、検察の運用に委ねるような法改正ではありません」 一方で政府は法律の施行後5年ごとに見直しを検討する対象に、検察官が保管する「証拠の一覧」などを加える修正を実施。野党の参政党も賛成し、17日の本会議で可決しました。 午後、自宅で取材に応じたひで子さんは… ●袴田ひで子さん: 「一応やりましたっていうことでしょうけどね。でもやっぱりまだまだ不満がありますよ。もっともっと改革してもらいたいね。えん罪被害者を助けるための法律を作ってほしい」 法案は少数与党の参議院でも可決される見込みで、今の国会で成立する公算が大きくなっています。再審制度の見直しが成立すれば戦後初です。