相次ぐ強盗・窃盗事件「匿流」で飛び交う標的情報 東京は16件発生

東京都内で今年2月以降、匿名・流動型犯罪グループ(匿流)が関わったとみられる強盗や侵入窃盗事件が相次いでいる。朝日新聞の集計では、未遂や下見も含めて少なくとも16件発生し、すでに40人超が逮捕された。狙われたのは、住宅や会社事務所、質店、金塊の取引現場など多岐にわたる。 捜査関係者によると、同じ現場や関連する場所が複数回狙われたり、実行役グループが一夜で複数の現場を「転戦」したりしていた。「案件屋」とよばれる人物から標的の情報が提供される構図があるとみられている。警視庁が逮捕者から押収したスマートフォンを解析したところ、秘匿性の高い通信アプリ上で、埼玉、静岡、兵庫など東京以外の標的情報も飛び交っていたという。 こうした構図は、栃木県上三川町の住宅で起きた強盗殺人事件にも通じる。事件が起きる前に、被害住宅周辺で摘発された不審車両が都内の一連の事件で目撃された車と酷似していることも判明しており、警察当局は実態解明を急いでいる。 ■同じ現場、複数回狙われる 東京都小金井市の住宅で5月24日、ドライバーを持って付近をうろつくなどしていた男3人が強盗予備容疑で逮捕された。この住宅は5月中旬、敷地内に侵入される被害が2回確認され、うち1回の住居侵入容疑で別の男2人も逮捕されている。 狙いは住宅に限らない。 新宿区四谷の雑居ビル内にある貴金属買い取り業者の事務所も、2回にわたって狙われた。 2月には、水道点検業者を装った少年と男4人がこの事務所に侵入したとして、強盗未遂容疑で逮捕された。5月には、この事務所付近で警棒などを所持していたとして、少年を含む6人が強盗予備容疑で逮捕された。 そのうち1人は、4月28日に葛飾区で発生した金塊が奪われた強盗傷害事件にも関与した疑いがあるとして再逮捕された。被害者は、強奪された金塊は約2キロ(時価計約5000万円)あったと説明した。

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