大阪地検特捜部が手掛けた業務上横領事件で逮捕、起訴され裁判で無罪が確定した不動産会社「プレサンスコーポレーション」の元社長、山岸忍氏(63)が、特捜部の検事の違法捜査を容認したとして事件を指揮した当時の主任検事、蜂須賀三紀雄氏(53)を特別公務員暴行陵虐罪などで刑事裁判にかけるよう求めた付審判請求に対し、大阪地裁は18日、請求を棄却したと明らかにした。決定は15日付。検事との共謀を裏付ける証拠がなかったとした。 事件を巡っては、大阪高裁が山岸氏の元部下(61)=有罪確定=の取り調べを担当し、「検察なめんなよ」「大罪人」などと叱責(しっせき)や罵倒をした元特捜部の田渕大輔検事(54)を同罪で審判に付すことを決定している。田渕検事の初公判は7月10日に開かれる。 山岸氏は、蜂須賀検事が違法な取り調べを知りながら容認したと訴えたが、大阪地裁は「意思連絡を裏付ける証拠は見当たらない」とした。 付審判請求は、公務員の職権乱用や暴行陵虐の罪を検察が不起訴とした場合、告訴・告発人が裁判所に刑事裁判を求める手続き。山岸氏は同罪などで蜂須賀検事を大阪高検に告訴・告発したが、高検は昨年12月に不起訴とした。 請求棄却を受け、山岸氏は「検察を不当に擁護するものであり、到底受け入れられない」とコメントした。山岸氏の弁護団は高裁に不服申し立てをするとしている。