京都府福知山市三和町の菟原下一老人クラブ(藤田洋嗣会長)主催の七夕まつりが7日に地元公民館で開かれ、特殊詐欺の被害防止に役立ててもらうため、駐在所一家による寸劇が披露された。臨場感のあるやりとりのなかに、笑いを誘う場面も多くあり、参加した23人の会員は楽しみながら被害の手口を学んでいた。 出演したのは福知山署菟原駐在所の村田賢司さん、妻の聡子さん、3歳の芽依咲ちゃんと、三和駐在所の吉田将太さんの妻の友里子さん、2歳の奏佑ちゃんの5人。偽警察詐欺と預貯金詐欺をテーマに演じた。 寸劇は、偽警察官役(村田さん)が、一人暮らしの高齢女性役(聡子さん)の携帯電話に連絡し、「あなたの銀行口座が犯罪に使われている。口座の金銭を確認するため、指定する口座に振り込んでほしい」「これらのことは家族にも相談してはいけない。相談すると罪が重くなる」などと言って現金をだまし取ろうとする内容。偽警察官役はラインのビデオ通話で、警察手帳を提示したり、「逮捕状を持って捜査員があなたの家に向かっているが、今なら間に合うので、銀行に行って現金を振り込んで」などと高齢女性役の気を動転させるような会話も再現した。 劇中では偽警察官役の名前を「かねいただき」、高齢女性役は「菟原三和子」、逮捕状にある裁判官の名前を「さぎせいこう」としたり、奏佑ちゃんが会場を自由に動き回る可愛らしい姿もあったりと、会員の笑いを誘う場面もあった。 高齢女性役が向かった銀行で、2人の子どもを連れた娘役(友里子さん)に偶然出会い、「逮捕状を見せるなんて、犯人が逃げるからおかしい」などとだまされていることを伝え、被害を免れる-という場面で終了した。 村田さんは、「本物の警察官は、画面を通して警察手帳、逮捕状を見せることは100%ない。現金を振り込ませることも絶対にない。そういうことをさせるのは偽物の警察官。本物はそういったことをしないということを頭の片隅に入れてほしい」と注意を呼びかけた。 このあと、吉田さんと村田さんは詐欺の電話をブロックする警察庁推奨のアプリを、会員のスマートフォンにインストールする手伝いもした。 藤田会長は「寸劇を見ることでよく分かった。こういうことを教えてもららことで安心できます」と話していた。 七夕まつりは毎年恒例の行事で、会場には七夕飾りもあり、7日の七夕の雰囲気を盛り上げていた。