不在でも荷物が受け取れる「宅配ボックス」。今、詐欺でだましとられた現金などの受け渡しに悪用されるケースが相次いでいます。便利さに付け込んだ手口とは。 警視庁が逮捕したのは、住居不定・無職の津田雅斗容疑者(41)。そして、中国籍の任百暁容疑者(37)らあわせて4人です。 2人は別の特殊詐欺グループのメンバー。ところが、手口には共通した特徴が。住民が不在でも荷物を受け取れる「宅配ボックス」をだまし取った金などの受け渡しに悪用していたのです。 埼玉県のアパートにある「宅配ボックス」は、津田容疑者の詐欺グループが別の事件で使っていたものとみられています。 近隣住民 「怖いというか、悪い人はいろんなことを思いつくのだなと。お金の受け渡しでって、普通の人は想像がいかない」 このエリアに荷物を運ぶ宅配業者はこう話します。 宅配業者 「誰でも使えるってことは利点ではあるのですが、お客さんに番号が例えば3番に159って入れましたよみたいな、これさえわかってしまえばもう開けられちゃうので、受け渡しもできちゃう」 配達員が暗証番号をダイヤルで設定し、それを受取人に知らせる仕組みが悪用されたのではといいます。 実際、津田容疑者(41)の手口は…。警視庁によると、まず、津田容疑者が宅配ボックスを開け、受け子役への報酬5万円を入れて暗証番号を設定。それを秘匿性の高いアプリで運搬役の少年と共有します。 その後、運搬役の少年がやって来て、共有された暗証番号で宅配ボックスを開け、だまし取った現金を入れるとともに、あらかじめ入れてあった報酬5万円を手にします。 さらに、再び戻ってきた津田容疑者が宅配ボックスから現金を回収したといいます。 「宅配ボックス」は時間を選ばず、誰でも無料で利用できます。また、お互いが顔を合わせず受け渡しができることから、捜査の手が伸びることが防げると悪用されるケースが増えているのです。