「業者に有利との認識なかった」熊本・八代市庁舎工事契約めぐる百条委で当時の市長が証言

4年前に建て替えられた熊本県八代市の新庁舎。開庁式で挨拶したのは当時の中村博生市長です。その後、工事の入札をめぐる汚職事件が明るみに。疑惑を調べる市議会百条委員会に17日、中村前市長が証人として出席しました。事件以降、公の場に姿を見せなかった中村前市長は何を語ったのでしょうか。 八代市庁舎の工事契約をめぐる汚職事件。前田建設工業が落札できるよう市の職員に働きかけ、見返りに現金6000万円を受け取ったなどとして、市議会議員の成松由紀夫被告らが逮捕・起訴されました。 前回の百条委では、当時の市の幹部5人への証人喚問が行われました。 当時の財務部長 「今考えてみれば本当に不自然なことばかりだと思っています」 当時の副市長は、落札した前田建設工業が有利になるとされる入札の評価基準案を成松被告から受けとったと説明しました。 当時の副市長 「『市長も了解済み』という趣旨のことを言われたと思う。『市長も了解済み』と成松市議がよく言うことだが、評価基準案は最終的には市長が決裁権者、私も市長に仕える立場なので安心した」 そして17日の百条委に姿を表した中村前市長。当時の副市長の「市長も了解済み」という証言については…。 中村博生前市長 「私は了承した覚えがない。了解はしたかもしれんけど、しっかりした説明じゃなくて、最終案だったから了解という受け止め方ではなかったか」 委員 「確認すべきだったんじゃないですか?」 中村博生前市長 「そういた部分もあったと思う。すべて副市長に任せていた部分もある」 特定の企業に有利になるとされた入札の評価基準案については、成松被告からの要望や相談は受けていないとした上で、次のように話しました。 委員 「前田建設工業側に有利になる条件であったことも全く認識なかった?」 中村博生前市長 「認識はありません」 「前田建設工業が有利になるという認識はなかった」と繰り返し答え、金銭の受け渡しについても否定しました。 委員 「適切に市長としての役割果たしたと思っていますか?」 中村博生前市長 「思っています。庁舎建設にあたっては市民に極力負担がかからない形で進めてきた。市民の皆さんに申し訳ない気持ち。引き続き究明も見守って頂ければ」 委員会終了後、中山委員長は「もう少し事実を詰める必要がある」として、今後も協議しながら進めると話しました。

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