井口理(King Gnu)が主演を務め、深川麻衣が共演した映画「逃げろお嬢さん」が、NAKACHIKA PICTURES配給のもと10月2日に全国で公開される。 「国宝」「横道世之介」の原作者・吉田修一による短編集「逃亡小説集」所収の同名小説をもとにした本作。親の仕事を継ぎ温泉宿を営む康太はある日、様子がおかしい車を見かける。心配した康太が車を止めると、運転していたのは、高校時代から康太が推している元アイドル・鮎川舞子だった。しかしテレビのニュース速報では、舞子の夫が薬物で逮捕され、彼女自身も疑惑の中で行方不明になっているという報道を見たばかり。混乱する康太だったが、これまで自分の人生を照らし続けてくれた推しである舞子のために自分ができることをまっとうしようと心に決める。 康太を演じる井口は「原作の世界観と監督の持つ世界観が合わさり『逃げろお嬢さん』は美しさと滑稽さが両立した世界として描かれています」とコメント。「昔好きだった人、自分の人生を救ってくれた人のことをどこまで信じ守れるかがこの作品の見所になっていると思います。康太の孤軍奮闘を、みなさんに楽しんでいただければ幸いです」と述べている。 舞子役の深川は、自身もかつてアイドルグループ・乃木坂46に所属していたことから「舞子とは、名前も辿ってきた職種も近くて、だからこそ共感できる部分もたくさんあり、シンパシーを感じました」と述懐。「演じている中で、自分をただただ真っ直ぐに信じてくれる人の存在がどれほどあたたかく、心強く、その存在にどれほど救われるのかを、身をもって実感できました」と語った。 本作の脚本を手がけ監督を務めたのは、同じく井口が主演を務めた「ひとりぼっちじゃない」の伊藤ちひろ。原作との出会いを「この物語には、生きていく間にわたしたちがいくつか通る愛の触れ合いの、そのひとつが描かれていると感じています」と振り返る。吉田は「誰かをずっと応援してきた人に訪れる小さな奇跡の物語。この小さな奇跡を伊藤ちひろ監督がきらきらと輝かせてくれた」とコメントを寄せた。 YouTubeでは予告編が公開中。なお本作には浅香航大、河井青葉、田中偉登も出演している。 ■ 井口理 コメント 伊藤監督の作品への出演は「ひとりぼっちじゃない」から始まり、今回が3作品目になります。今回は山の民宿を営む康太という役柄を演じさせていただきました。 吉田修一さん原作の世界観と監督の持つ世界観が合わさり「逃げろお嬢さん」は美しさと滑稽さが両立した世界として描かれています。 昔好きだった人、自分の人生を救ってくれた人のことをどこまで信じ守れるかがこの作品の見所になっていると思います。康太の孤軍奮闘を、みなさんに楽しんでいただければ幸いです。 ■ 深川麻衣 コメント 舞子とは、名前も辿ってきた職種も近くて、だからこそ共感できる部分もたくさんあり、シンパシーを感じました。 康太と舞子の2人の関係性は、周りからみたら理解できない、滑稽なものに見えるかもしれません。でも2人の間にあった確かなものを見ていると、世論や常識をとっぱらった、自分にとっての真実や本当に大切なものについて、考えるきっかけになりました。 そして舞子を演じている中で、自分をただただ真っ直ぐに信じてくれる人の存在がどれほどあたたかく、心強く、その存在にどれほど救われるのかを、身をもって実感できました。 長野の豊かな自然の中での撮影は本当に心地よくて、撮影の日々が今でも恋しいです! ■ 伊藤ちひろ コメント 誰かの活力や支えになりたくて、人の前に立って表現していく者たち。その想いを感じ取って、応援で応える者たち。その尊い循環を、わたしはとても美しいものだと感じています。 いま世界で「推し活」によって輝きを増す人が広がるなかで、わたしは「応援すること」の本質について考えるようになり、そんなとき吉田修一さんの短編小説に出会うことができました。この物語には、生きていく間にわたしたちがいくつか通る愛の触れ合いの、そのひとつが描かれていると感じています。康太と舞子は、自分が貰った愛に応える。その愛は、励ましです。人から受け取ったエネルギーに励まされ、それが巡る。 誰かのひとつの過ち、世間の枠からはみ出た者に対して、攻撃することよりも応援することのできる人がいる。真相を知ろうと弄って好奇心を満たすよりも本質を信じる気持ちを大切にできる人がいる。そういう人たちの心の美しさを映画に残したいと思いました。「逃げろお嬢さん」はそんな静かで確かな愛の循環を描いた映画だと思っています。 ■ 吉田修一 コメント 映画「逃げろお嬢さん」に寄せて 誰かをずっと応援してきた人に訪れる小さな奇跡の物語。この小さな奇跡を伊藤ちひろ監督がきらきらと輝かせてくれた。 風に揺れる金色のススキ原のようなその輝きは、井口理さんと深川麻衣さんの声や体からあふれてくる深い人間愛のようでもあり、気がつけば二人が体験する小さな奇跡を心から応援していました。 吉田修一 ©2026 吉田修一/KADOKAWA/In Her Room