セ・リーグは後半戦に入り、順位争いは阪神・巨人の上位2球団と、残る4球団という構図になってきた。優勝争いの行方はもちろんだが、同時に注目したいのはクライマックスシリーズ進出圏内となる3位を巡る争いだ。 Aクラス争いの行方を左右する要素として、無視できないのがグラウンド外の声、世論やファンの声だ。緊迫感のある戦いが続くシーズン最終盤において、ファンの声ををいかに力に変えていくかが鍵となる。 ヤクルトは開幕から下馬評を覆す戦いを見せ、一時は首位争いを演じていた。しかし選手層の薄さと経験不足が響き、後半戦はDeNAに3位の座を譲る形となっている。 「池山新監督のもと、チーム一丸となって戦う姿に希望を感じていました。Bクラス予想が多いなか、現有戦力でどうにかやりくりしながら頑張っています。急な失速でファンの皆さんをがっかりさせてしまいましたが、これからも温かい目で見守ってもらえたら」(ヤクルト関係者) 6月3日時点で最大11あった貯金は、8月9日には借金10まで落ち込んだ。その間に7連敗を3度記録するなど、負け出すと止まらない苦しい展開が続いた。 「連敗が始まると『またか』という空気が広がってしまい、そのことがさらに悪循環を生んでいるように感じます。SNSではチームや選手への厳しい声が目立ち、なかには誹謗中傷に近いものも見受けられる。若い選手も多いので、そうした声に動揺してしまう選手もいるようです。プロである以上、結果で示すしかないのですが……」(ヤクルト関係者) 浮き沈みが激しかった分、ファンからの風当たりも強まり、ヤクルトは正念場を迎えている。 一方、「ヤクルトとは批判の質が違う」と表情を曇らせるのはカープOBだ。 「違法薬物を巡って逮捕者が出たこと自体が異例なのに、その後も関与を疑われる報道が相次いでいる。球団側の対応も含め、世間から厳しい目を向けられるのは当然だ」(カープOB) 今年1月、当時所属選手だった羽月隆太郎氏が逮捕されたことをきっかけに広がった“ゾンビたばこ”を巡る一連の問題は、7月30日には矢野雅哉選手と前川誠太選手へ家宅捜索が入るなど、半年以上が経過した今でも収束の気配が見えない。「はっきり言って、野球に集中できる状況ではない」(カープOB)。