男性を誘拐して国外に行かせたとして、広島県警は17日、会社役員の前原里帆容疑者(32)と、無職の松本佑香容疑者(30)を国外移送目的誘拐などの疑いで逮捕しました。2人は男性を国外に行かせて、特殊詐欺に関与させようとしていたとみられています。 前原容疑者はおととし12月、行方不明届が出されていた高齢者を家族が待つ自宅まで車で送り届けたとして広島県警から感謝状を贈呈されていました。 ■「報酬は30万円支払う」などと誘惑か 警察によりますと、2人は、会社に面接を受けに来た40代の男性に「3日くらいの国内出張で鞄を搬入する仕事になる」「報酬は30万円を支払う」などと誘惑。そのうえ、ことし3月、松本容疑者が男性を監視しながら空港まで同行して、台湾に行かせた疑いが持たれています。 警察の調べに対して、前原容疑者は、「私はやっていません」と容疑を否認し、松本容疑者は、「間違いありません」と容疑を認めているということです。 ■2人は「リクルーター」役か 「トクリュウ」関与の可能性も 2人は特殊詐欺のかけ子や薬物の運び屋をさせるために、男性を国外に行かせようとしていたとみられています。 警察は、2人はリクルーター役で、背景には匿名流動型犯罪グループが関わっているとみて、事件の詳しいきさつを調べています。 2人は、男性を国外に行かせて、特殊詐欺に関与させようとしていたとみられています。 警察は背景に、匿名流動型犯罪グループが関わっているとみて、事件の詳しいきさつを調べています。 ■男性は1年前に前原容疑者の会社の面接を受け 今回の事件に登場するのは、 ▽会社の代表を務める前原里帆 容疑者(32) ▽当時 取締役を務めた松本佑香 容疑者(30)※現在は無職 ▽この会社に仕事の面接を受けに来ていた被害者の男性(47) の3人です。 この会社は建設業や飲食店を営んでいて、男性は土木系の仕事を求めて面接に来ていました。 ■JR広島駅から関西国際空港まで「監視」か 男性は面接で不採用となりました。 そこから1年後、松本容疑者から電話で、 「3日くらいの国内出張でカバンを搬入する仕事」 「報酬は30万円を支払う」などと誘いました。 その後、JR広島駅から関西国際空港まで松本容疑者が同行し、飛行機で国外に行かせたと疑いが持たれています。