女性盗撮容疑の校長 懲戒免職処分 岡山市教委、悪質性を重視

女性盗撮容疑の校長 懲戒免職処分 岡山市教委、悪質性を重視
山陽新聞デジタル 2022/2/15(火) 19:19配信

 岡山市教委は15日、女性のスカート内を盗撮したとして県迷惑行為防止条例違反容疑で逮捕された市立小の校長(60)を懲戒免職処分にした。

 市教委によると、校長は岡山地検から釈放されており、市教委の聞き取りに対し容疑を認めた上で「欲求を満たす目的で若い頃から盗撮を繰り返し、近年は加工した靴の中にスマートフォンを隠し入れていた」と述べたという。

 教職員による盗撮は市教委の懲戒規定で停職または減給が相当とされているが、長年繰り返してきた悪質性や現場を統括する立場を重視した。校長は「被害女性をはじめ全ての方に申し訳ないことをした」と処分を受け入れたという。

 市立幼稚園長も兼務していたため、市教委は3月の卒業、卒園式に間に合うよう後任人事の調整を急ぐ方針。菅野和良教育長は「事態を重く受け止め、信頼回復に努める」とのコメントを出した。

 懲戒処分と合わせ、監督責任で菅野教育長と市教委の局長、部長級の職員2人を口頭で厳重注意した。

 コンビニエンスストアで女性のスカート内を盗撮したとして、岡山東署は1日、岡山市立開成小学校長、平木雅人容疑者(60)=同市南区新保=を県迷惑防止条例違反の疑いで現行犯逮捕した。容疑を認めており、同署が動機や余罪を調べている。
 逮捕容疑は1日午前7時5分ごろ、同市東区内のコンビニで、商品を見ていた女性のスカート内に背後から携帯電話を差し入れて動画で撮影したとしている。
 同署によると、1月に別のコンビニから「不審な行動をしている客を見た」との情報提供があり捜査していたところ、この日、店内を警戒していた署員が平木容疑者が盗撮しているのを見つけて現行犯逮捕した。
 市教委の斎藤靖教職員課長は1日、市役所で記者会見し、「あってはならない行為。市民にご迷惑をかけ、大変申し訳ない。事実関係を確認の上、厳正に対処したい」と謝罪した。市教委によると、平木容疑者は2019年から同校の校長と市立開成幼稚園長を務めていた。勤務態度に問題はなかったという。【岩本一希】

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