さいたま市で15歳の女子高校生が殺害された事件で、逮捕された男の部屋から、刃物が2本押収されていたことがわかりました。うち1本は、“新品に近い包丁”だったということです。 記者 「事件現場にはきょうも献花台がおかれています」 さいたま市・桜区のマンション入り口。3日前、高校1年の手柄玲奈さん(15)はこの場所で突然、刃物で襲われ、命を落としました。 殺人の疑いで逮捕された谷内寛幸容疑者(24)。 谷内容疑者 「黙秘します」 犯行の動機は何だったのでしょうか。 事件直前、およそ1時間半にわたって現場の半径1キロ圏内をうろついていた谷内容疑者。 捜査関係者によりますと、2人の接点は見つかっておらず、谷内容疑者が偶然、手柄さんに目をつけた可能性があるということです。 また、その後の警察への取材で、谷内容疑者が勤務していた建設会社の寮の部屋からは、刃物が2本押収されていたことがわかりました。うち1本は“新品に近い包丁”です。 家宅捜索の際、その包丁を見たという勤務先の社長は。 谷内容疑者の勤務先の社長 「いや驚きましたね。その部屋にそういうものがあるというのがね。包丁とナイフの間ぐらいのこのぐらいのものの刃物が出たんですけど。何のためにあれしていたのか」 寮に食堂はあるものの、谷内容疑者の部屋にキッチンはありません。 実は、事件の2週間ほど前、こんな変化があったといいます。 谷内容疑者の勤務先の社長 「2週間ぐらい前からなんか部屋鍵をつけるように、そのころから部屋の中、見られたくないというような」 警察は、谷内容疑者が事前に犯行を計画していた可能性もあるとみて、慎重に調べを進めています。