他人のクレジットカードを使ってたばこを購入したとして、兵庫県警サイバー捜査課と生田署などは18日、詐欺と組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)の疑いで、ベトナム国籍で埼玉県川口市の無職の男(34)を逮捕した。 逮捕容疑は何者かと共謀して2月17日、埼玉県戸田市内のコンビニで、大阪府の50代女性のクレジットカード情報を登録した電子決済サービスを使い、たばこや缶ビールなど4点(販売価格計1033円)を購入した疑い。調べに「黙秘します」と話している。 同課によると、男は秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」のグループチャットで、指示役の人物と連絡しており、チャット上には少なくとも約200件のクレジットカード番号が残っていたという。 同課はチャットのやりとりから、指示役の指南を受けた男は、チャット上の番号を使って電子決済サービスのアカウントにカード情報を登録し、商品を購入していた疑いがあるとみている。不正利用された女性は「全く気付かなかった」と話しているという。 男はこれまでにSNS型ロマンス詐欺の被害者から振り込まれた現金を別の口座に送金したなどの疑いで逮捕され、逮捕は今回で4回目となる。