「共犯者としてあなたが疑われている」20代男性 156万円だまし取られる 警察官名乗る男らに 富山

富山市に住む20代の男性が、警察官を名乗る男に現金156万円をだまし取られたことが18日までにわかりました。普段からインターネットを活用し、詐欺に対する知識もあると思われがちな若い世代でも、特殊詐欺の巧妙な手口によって、だまされてしまいました。 ■ある日、警察官名乗る男からの連絡… 富山中央警察署によりますと、事件は4月1日、20代男性の携帯にかかってきた電話で始まりました。 相手は「兵庫県警の警察官」を名乗り「あなたの口座が犯罪に利用されている可能性がある」などと告げました。 さらに、20代男性が犯罪の共犯者として疑われているとし、口座の安全を確認するために現金を一時的に預かる必要があると説明しました。 刑事を名乗る男とのビデオ通話で、男が「逮捕状」と書かれた書類の画像を送り「共犯者」としての疑いをかける手口は、被害者に強い不安と焦りを与え、冷静な判断を鈍らせる狙いがあるようです。 20代男性は無実を証明したい一心で、相手の指示に従ってしまったとみられます。 指定された口座に現金を振り込んだ後で不審に思い、詐欺に気づいて警察に相談しました。 ■若い世代でもだまされてしまう… インターネットやSNSを駆使する若い世代は、詐欺に対する警戒心が高いとされています。しかし、今回のように「警察官」を名乗り、さらに「共犯者」としての疑いをかけることで、相手に信頼感を与えつつ、心理的に追い詰める手口が使われました。 電話やビデオ通話でのやり取りが主であったため、相手の身元を確認する手段が限られていたことも、被害に遭う一因となったとみられます。 警察は「警察官が現金を預かることは絶対にない」と強調し、電話での指示に従わないよう注意を呼びかけています。 また、少しでも不審に思った場合は、家族や最寄りの警察に相談することを推奨しています。 ■被害にあわないために注意したいこと… 詐欺被害を防ぐためには、以下の点に注意が必要です。まず、電話でのやり取りでは、相手の身元を確認することが難しいため、個人情報や金銭に関する話題には特に注意を払うことが重要です。

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