つい自分が非難されていると受け取ってしまう人の残念な共通点。劣等感は過剰な自意識の裏返し

「忙しい自慢をしてしまう」「自分の正義を押し付ける」「教えたがる」「長々と言い訳をする」など、認めてもらいたいという人ならだれでもある欲求が高じると、頭が悪い人に見えてしまう危険性があります。ベストセラー『頭がいい人、悪い人の話し方』の著者・樋口裕一さんが、考察するそのような言動をとる理由、そして知的習慣が身につくヒントを綴った著書『頭のいい人が人前でやらないこと』より、一部を抜粋して紹介します。 * * * * * * * ◆自分が非難されていると受け取る 誰かがオフィスを訪れて、「ここにキャビネットを置くと便利になりそうだね」と言ったとする。 その場合、ほとんどの人は、「なるほど、そうかもしれない」と思う。あるいは、「むしろ、それは不便になるかもしれない」「実は事情があって置いていないのだけどなあ」などと思うだろう。 ところが、中には、そのような言葉を自分への非難だと思う人がいる。そんな人は、「あんたは、ここにキャビネットを置いていない私をけなしているのか」と考える。 時にはそれを心の中にとどめずに、口に出して言うこともある。主婦の場合、夫や子どもが「今日出されたイチゴはあまりおいしくない」と言う。すると、まるで自分がけなされたかのように怒り出す。 イチゴのまずさを指摘した人は、単にそれを食べた感想を言っているにすぎないし、そもそも果物屋さんやスーパーを批判するつもりもない。 それなのに、その主婦は、そのイチゴを購入したことで自分が非難されたと思い込んで、「仕方がないじゃないの。スーパーでおいしいって言ってたんだから。そんなことを言うんなら、私はもう買わないから、これから自分で買ってきてよ」などと的外れなことを言って怒り出す。 第三者が対象になっている場合にも、このタイプの人は攻撃的になる。このタイプの人の耳にはすべてが非難に聞こえるらしい。

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