4月13日、宮城県岩沼市の海岸で、殺害された女性の遺体が見つかった事件は発覚から一週間が経ちました。警察は捜査本部を立ち上げ犯人の行方を追っていますがいまだ逮捕には至っていません。これまでの経緯と捜査状況をまとめます。 4月13日午前10時頃、岩沼市下野郷の海岸。「倒れている人がいる」散歩中の人が遺体を発見し消防に通報しました。 遺体発見現場の目撃者: 「階段を上って5、6歩歩いたところに血痕があった。血痕は結構、大きくありました」 遺体で見つかったのは仙台市太白区の保育士・行仕由佳さん(35)。遺体には胸などに刃物のようなもので刺された複数の傷があり死因は失血死でした。 宮城県警 宮澤伸育刑事部長(4月14日): 「現場の状況などから殺人・死体遺棄事件と断定し、捜査本部を岩沼警察署に設置して事案の全容解明に努める」 ■なぜ海岸に…足取りに残る謎 捜査関係者によりますと、行仕さんは4月12日の夜から13日未明に防潮堤で殺害され、波消しブロックの間に遺棄されていたとみられています。遺体は仰向けで、着衣に乱れはなく靴は付近で見つかりました。一方で、凶器や行仕さんの財布やスマートフォンはまだ見つかっていません。 行仕さんは、4月12日に仙台市内の勤務先から自宅へと戻り、夕方「勤務先に戻る」と話して小学生の子どもを残し一人で外出。その後、連絡が途絶え翌13日に家族から行方不明届けが出されました。そして、午前10時過ぎ、自宅から直線でおよそ14キロ離れた岩沼市の海岸で見つかりました。遺体発見現場の海岸に通じるのは一本道の県道125号線です。付近に住宅はなく海岸は釣り人が訪れる場所となっています。 釣り人: 「真夜中は基本、人がいない。(日中は)結構、散歩している人がいるので防潮堤の上を。絶対見つかるから捕まりたくないならああいう感じにしないと思う」 中村洋輝記者: 「遺体発見現場の海岸です。ライトを消すと真っ暗になり何も見えない状態です」