解体中の東京・旧中野区役所庁舎から銅線ケーブルなどを盗んだとして、警視庁捜査3課は23日、窃盗と建造物侵入の疑いで、ベトナム国籍で埼玉県行田市、古物商、タイック・ヴァン・トゥアン容疑者(33)を逮捕した。実行役が盗んだ銅線などを買い取り、現場から別の場所へ運搬したとみられ、「結果的に盗んだことになったのは認めるが、窃盗としての目的はない」などと供述しているという。 すでに逮捕、起訴されている実行役のベトナム国籍の男らの供述から関与が浮上。同課は23日、タイック容疑者の自宅などを家宅捜索し、銅線や銅線を取り出すための道具などを押収した。 逮捕容疑は、共謀し、昨年11月17日午前3時ごろ、中野区役所旧庁舎の解体工事現場に侵入して、銅線ケーブルや銅板など計37点(時価計約42万円相当)を盗んだとしている。