伊那署と県警組織犯罪対策課は12日、ワシントン条約で取引が規制されている医薬品の熊の胆(くまのい)などを密輸入したとして関税法違反容疑で、逮捕

伊那署と県警組織犯罪対策課は12日、ワシントン条約で取引が規制されている医薬品の熊の胆(くまのい)などを密輸入したとして関税法違反容疑で、駒ケ根市赤穂、指定暴力団山口組系小林組組長、無職小林正治容疑者(64)=銀行法違反などの罪で起訴済み=と同組幹部3人を逮捕し、小林容疑者と幹部1人を薬事法違反の疑いでも逮捕した。4人とも容疑を認めている。

 小林容疑者のほかに逮捕されたのは、駒ケ根市赤穂、無職小沢正登(55)=暴行罪で起訴済み=と、同所、無職張山晃広(22)、同市赤須町、無職久保田浩二(37)の3容疑者。

 調べによると、小林、小沢、張山の3容疑者は2005年7月ごろに宮城県石巻市の石巻港で、同年11月ごろに福井県坂井市の福井港で、それぞれ熊の胆などを約2キロずつ密輸入した疑い。久保田容疑者も新潟市の新潟空港で熊の胆など数百グラムを密輸入した疑い。

 小林、小沢両容疑者は今年1月31日、密輸入した熊の胆など約4・2キロを販売目的で貯蔵していた薬事法違反の疑いでも逮捕された。

 同署などは家宅捜索で、小林、小沢両容疑者の自宅の冷蔵庫から熊の胆31個と牛と豚の胆のうなど計85個(約4・2キロ)を押収。海上保安庁との共同捜査でロシアから密輸入していたことを突き止めた。今後、販売状況なども調べる。

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