本誌カメラマンに中指を立てたが…自宅で大麻を栽培していたアマチュア格闘家の男の”苦しすぎる主張”

4月28日の朝、警察官に誘導されながら、けだるそうに歩く坊主頭の男。本誌カメラマンのストロボの光に気づくと、眉間にシワを寄せてこちらを睨みつける。そして、手錠をかけられたまま中指を立てた両手を胸の前に掲げて無言のアピール。バスに乗り込む際もずっとカメラマンを睨んだままだった──。 密売目的で大麻を栽培したとして警視庁・本富士署に逮捕されたのは、アマチュア格闘家・秋山任成(31)だ。秋山は27日に東京・港区の自宅マンションを家宅捜索されて大麻26g、末端価格で13万円相当を密売目的で所持したとして、麻薬取締法違反の容疑で逮捕された。 「昨年8月に警視庁のサイバーパトロールが、秋山容疑者が同年2月にインターネットで大麻の種子を購入した形跡があることを発見して家宅捜索したところ、栽培するための器具も見つかったようです。秋山容疑者はテントの中でLEDライトなどを使用して栽培していたとみられ、約400gの大麻とみられる植物片、末端価格で200万円相当が押収されています。 秋山容疑者は都内にある格闘技ジムでインストラクターをしていました。過去にはキックボクシングジムに所属しており、立ち技格闘技団体などが主催する大会のアマチュア部門に出場していた記録が残っていますが、ここ2年ほどは大会に出ていた形跡がありません」(社会部記者) 取り調べに対して秋山容疑者は『栽培はすべて成功して、大麻を持っていたことは間違いないが、販売目的ではない』と、容疑を一部否認しているという。しかし、元麻薬取締官の高濱良次氏は次のように語る。 「近年の若者への大麻の蔓延などを背景に、大麻取締法と麻薬取締法が改正され、昨年の12月12日から施行されています。改正前に大麻取締法違反だった大麻の所持・使用は、改正後は麻薬取締法で罰せられることになっており、単純な所持であれば7年以下の懲役となります。 ただし、大麻の栽培に関しては新たに『大麻草の栽培の規制に関する法律』で取り締まられることになりました。単純な栽培で1年以上10年以下の懲役、営利目的での場合は1年以上20年以下の懲役にくわえて罰金が科されることもあります。400gの大麻といえば、1人では毎日吸ったとしても3年ぐらいはかかる量です。常識で考えれば自分で使用できる量ではないですよね」 本誌カメラマンに対してはかなり強気の態度をとっていた秋山容疑者だが「販売目的ではない」という主張はかなり苦しいようだ。

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