佐賀市の老人ホームで2日、入所する高齢男性が暴行を受け死亡し、介護士の男が逮捕された事件で、佐賀県は8日、施設への立ち入り検査を行いました。 この事件は、佐賀市の有料老人ホーム「ちとせ」で、入所していた柳瀬忠雄さん(87)が今月2日、暴行を受けて死亡したものです。 警察は、傷害の疑いで介護士の下津浦弘平容疑者(35)を逮捕し、容疑を傷害致死に切り替えて送検しています。 施設の指導監督を行う佐賀県は、虐待防止の取り組みが適切に行われていたか調べるため、8日午後、職員への聞き取りや介護記録の確認などの立ち入り検査を実施しました。 また、佐賀市も同行して、虐待の有無の事実確認を進めるとしています。 県は、取り組みが不十分だった場合は、施設に行政指導を行うということです。